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【AKB総選挙】躍進狙う2人、HKT兒玉遥編

AKB48選抜総選挙で16位以内を目指すHKT48の兒玉遥(撮影・古川泰裕)
AKB48選抜総選挙で16位以内を目指すHKT48の兒玉遥(撮影・古川泰裕)
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 AKB48選抜総選挙(6月6日開票、ヤフオクドーム)に向けた特別企画の後編は、HKT48誕生の時からの「顔」でもある兒玉遥(18)。今回は1位の座に誰が輝くのか、ということと同時に地元開催となるHKTの動向が注目される。速報では80位以内に16人が名前を連ねたが、ドームのステージで何人の名前がどの順位で読み上げられるのか。そして兒玉には、指原莉乃、宮脇咲良に続く選抜入り(16位以内)の期待もかかる。21位となった前回直後から、ずっと選抜圏内を目指し、4thシングルで「立ち位置0=センター」に返り咲いた兒玉。HKT48の先頭をひたすら前向きに走り続ける彼女の思いに迫った。 (古川泰裕)

 デビュー当初から、一番前に立つものの重責を背負いながらステージでは明るさと前向きさを失わない兒玉は、グループの象徴的な存在と言っていい。「立ち位置0」に戻ってきた彼女には、笑顔の裏で悩み抜き、見つけ出した、ひとつの「答え」があった。

 兒玉「グループ全体での立ち位置って、自分で決めることじゃない。こうなりたいって思って、なれるものじゃないから。ステージに立ったときに、ファンの方が『はるっぴはこんな子なんだ』って思ってくれたイメージのままでいいんじゃないかなって思うようになって。『自分はこういう立ち位置だからこうしよう』とか決めちゃうと、自分の出せる“幅”が狭まってしまって。一つ一つ考えちゃうというか…、初期の頃がそうで。『こういう自分でいよう』って思いすぎると、だんだん分かんなくなってきて、ひと言話すにも話せなかったり、『こういうリアクションかな』って考えてしまうので…ポジションとか、役割とか、考えないようにしました」

 考えに考えた末、たどり着いたのは「考えない」こと。イメージの中に、自分を閉じ込めることをやめた。

 兒玉「センターに立ったときに、喜んでくれるファンの人がいてくれて、うれしかったです。でもその分、センターに立ってた(田島)芽瑠ちゃんと(朝長)美桜ちゃんのファンのみなさんの中には、まだ私のことを認めてない人もたくさんいるだろうから、私の努力もまだまだ必要だと思います」

 知名度が上がるにつれて、テレビの全国放送に出演する機会も増えた。将来の夢がマルチタレントという兒玉にとって、重要な現場。まだ緊張するけれど、少しずつ楽しめるようになってきたという。頼りになるのは、あの劇場支配人だ。

 兒玉「いつも1人で全国放送の番組とかに出るときは、さっしー(指原)に相談するんです。『さっしーならこうするんだろうな』って考えながらやると、すごく勇気が出る。さっしーの存在は大きいです。タレント参考書みたいな(笑)。困ったらさっしーを見て、自分なりのやり方でやってみる、って感じです」

 ●“エース”から刺激

 前回の総選挙でたどり着いた21位は、目標とする選抜を十分に射程圏にとらえる位置だ。

 兒玉「21位っていう順位をもらってから、来年は選抜入りを目指せるな、と。『この勢いでいきたい』ってすぐ目標ができて、選抜入りを意識してずっと過ごしてきました。手応えは、ぎりぎりだと思います。AKB48の若い子たちも追い上げてくるだろうし、去年アンダーガールズ(17~32位)の上位だった人たちも気になります。みるきーさん(渡辺美優紀・NMB48)とか松村香織さん(SKE48)とか」

 追い上げてくる新たな力、そして越えるべき壁の高さも十分に認識している。その試練に不退転の覚悟で臨む。

 兒玉「高校卒業して社会人になったので、今年(選抜に)入らなかったら厳しいかなって思うんですよ。自分のこれからが。器用なタイプじゃないし、スタートダッシュも早いほうじゃないし。(回り道も)慣れてるんですけど(笑)」

 AKB48チームKとの兼任で出会った松井珠理奈(SKE48)、山本彩(NMB48)。各姉妹グループの絶対的エースを、間近で見て受ける影響は小さくない。

 兒玉「さや姉さん(山本)や珠理奈さんの背中を見てて、すごい輝いてるな、って。でも選抜に入るためにはこの2人と戦わなきゃいけないってことだから、少しでも追いつけるというか、戦えるように、って思いながら、チームKのステージに立ってました」

 初めての地元開催。特別なステージで、晴れ姿を見せたい人がいる。

 兒玉「(高校の卒業式に出られなかったが)お母さんが『(卒業式に私が)いなくても行く』って。HKTに入ってなかったら、目指してた高校に行って、卒業式に出て写真撮ったり、大学受験でも『合格おめでとう』とか『頑張ろうね』っていうのを想像してたから。自分だけのことだと思ってたけど、やっぱりお母さんとかお父さんのことを考えると(そういう娘の姿も)見たいだろうなって思って、胸が苦しくなっちゃいました。だからこそ、このお仕事とか、雑誌とかにも出て活躍を見せることが私にできる親孝行かなと思いますし、地元開催の総選挙で、晴れ姿を見せたいなって思います」

 6月6日。両親の目にまな娘の晴れやかな笑顔が映ることを願わずにはいられない。福岡と、家族と、そしてHKT48をこよなく愛する兒玉の思いは、きっと全国のファンに届いているはずだ。

 兒玉「地元開催は素直にうれしい。福岡を知ってもらえるし、いいとこたくさんあるから、これをきっかけにもっと劇場公演を見に来てくれる人や、良さを知ってくれる人が増えたらうれしいなと思います」

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■アビとCM共演

 HKT48の兒玉遥と穴井千尋、J2アビスパ福岡のFW金森健志(21)とDF亀川諒史(22)が共演するCMの撮影が26日、福岡市の雁の巣球技場で行われた。J2福岡-徳島戦(6月6日)を生中継する九州朝日放送(KBC)の番宣CMで、兒玉と穴井はGK役にも挑戦。兒玉は「スポーツの盛んな福岡を一緒に盛り上げたい。選手との撮影はとても新鮮で楽しかった」と笑顔を見せた。穴井は「選手のすごさを感じた。HKTみんなでアビスパの試合を応援に行きたい」と話した。31日に首位大宮戦に臨む金森は「首位をたたいて徳島戦に向かうモチベーションが上がった」と意欲を新たにしていた。CMは6月1日から放送される予定だ。

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 ◆兒玉遥AKB48選抜総選挙VTR

 ▼2012年 初参戦の総選挙でランクインならず。47位の宮脇咲良を祝福する一方、心の中で悔しさが芽ばえ、「自分も来年は必ず」と、決意を新たにした。

 ▼2013年 AKB48チームAを兼任する中、37位に初ランクイン。前年の篠田麻里子のスピーチに応え「先輩方をちゅぶし(つぶし)に行くくらいの気持ちで頑張る」と宣言し、話題を呼ぶ。

 ▼2014年 速報で10位にランクインするなど大躍進し、本番でも21位に。ステージ上で「HKT旋風を吹かせる」と叫び、前年以上の喝采を浴びた。

 ◆兒玉遥(こだま・はるか)1996年9月19日生まれの18歳。福岡県出身。HKT48チームH、AKB48チームK兼任。HKT48発足当初から、グループの先頭に立つ。1st~3rdシングルでは後輩にセンターを譲るが、4thシングル「控えめI Love You!」でセンターに返り咲き。5thシングル「12秒」では、宮脇咲良とWセンターを担当した。20日発表の速報では、選抜圏内の8位にランクインした。

=2015/05/28付 西日本スポーツ=

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