HKT48坂口理子大抜擢 石川さゆり博多座特別公演「夫婦善哉」出演決定

来年1月から始まる博多座製作の舞台「夫婦善哉」に出演するHKT48の坂口理子(博多座提供)
来年1月から始まる博多座製作の舞台「夫婦善哉」に出演するHKT48の坂口理子(博多座提供)
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来年4月から始まる博多座制作の舞台「夫婦善哉」のチラシ(博多座提供)
来年4月から始まる博多座制作の舞台「夫婦善哉」のチラシ(博多座提供)
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昭和モダン風の衣装に身を包んだ坂口(博多座提供)
昭和モダン風の衣装に身を包んだ坂口(博多座提供)
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博多座の前でポーズをとる坂口
博多座の前でポーズをとる坂口
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壁にサインをする坂口
壁にサインをする坂口
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 来年1月4~24日、中日劇場(名古屋市)で上演される博多座製作の舞台「夫婦善哉(めおとぜんざい)」(演出・星田良子)に、HKT48の坂口理子が抜擢(ばってき)された。演歌歌手・石川さゆりのデビュー45周年記念特別公演第1部で、坂口は主演・石川の「内縁の夫」柳吉(西岡徳馬)の一人娘・みつ子を演じる。4月11日には地元・博多座に凱旋(がいせん)、28日まで上演する。HKTメンバーとして「指原莉乃座長公演」出演経験がある坂口だが、ベテラン俳優陣の中に単身飛び込み、本格的な芝居の世界にどっぷり漬かるのは初めて。不安、緊張、重圧、期待…。大きな挑戦を前に、さまざまな思いを抱く23歳の胸の内を聞いた。 (古川泰裕)

 -出演の話を聞いたのは

 坂口「7月の初めくらい? 尾崎さん(HKT48劇場支配人)に呼ばれて『何か悪いことしたかな』ってびくびくしながら面談したんですけど、『博多座さんから大きなお仕事の話が来てる』と教えていただいて。最初は『HKTに』かと思ってたんですけど、『私個人に』と聞いて、びっくりして震えが止まらなくて…うれしかったです」

 -博多座は2度目

 「前回はグループでの出演だったので、本格的な演技も初めてだったし、何が何だか分からないまま、みんなでがむしゃらに稽古をして本番を迎えたという感じだったんです。今回は一人だし、周りはすごい方ばかり。演技の経験もそんなにないし、すごく緊張しています。尾崎さんには『本当に嫌だったら考えろよ』みたいに言われたんですけど、私はやりたい気持ちが大きかったので、『ぜひやりたいです』と即答しました」

 -ちょっぴり「できるかな」と思った?

 「小心者なので『どうしよう』と思ったんですけど、演技自体はすごく好きなので、挑戦してみたい気持ちの方が大きかったです」

 -舞台は大阪

 「博多弁で演技をすることはたまにあったんですけど、関西弁だと雰囲気もガラッと変わりますし、イントネーションが大事だと思うので、そこも勉強して、演技につなげられたらと思います」

 -関西弁に触れる機会は意外と多い

 「握手会でも関西の方は多いですね。4期研究生の松本日向ちゃんが関西出身なので、『こういうこと言うんだな』と、聞き耳を立てるじゃないですけど、意識するようになりました。でも、自分が話せるかどうかなので…早くネーティブになりたい(笑)」

 -両親の反応は

 「『あんた、どうするん?』ってプレッシャーをかけられてます(笑)。『すごい方たちと、すごいところに立つのよ』って。最初は『どっきりじゃないの?』と言われたんですけど、ちゃんと説明したら『頑張って』と言ってました」

 -主役は石川さゆりさん

 「祖母がカラオケ教室を開くくらい演歌が好きで、石川さゆりさんのこともすっごく好きなので、喜んでくれるんじゃないかなと思います」

 -衣装も、大正ロマン風だったり昭和モダン風だったり

 「スチール撮影のとき初めて衣装を着たんですけど、スタッフさんから『現代っぽいところが出ちゃってるね』と言われました。HKTの中では年上だし、昭和風アイドルのグッズを作ったとき『ハマってる』ってさっしーさん(指原莉乃)に言っていただいて、昭和っぽさには自信があったんですけど(笑)。こういう衣装を着るときは、また違った雰囲気を出さないといけないな、難しいなと思いました。和服はすごく好きなので、はかまを着られてよかったです」

 -石川さゆりさんとはどう絡む?

 博多座スタッフ「歌手だがお芝居にも定評があり、表現力がとても豊か。本気でぶつかってくると思うので、本気で返さないといけない。第一印象が非常に大事」

 坂口「非常~に大事ですね…」

 -みつ子という重要な役を演じる

 「とてもとても緊張しているんですけど…ガッツはあるので。何事にもぶつかっていきたいタイプなので、お稽古でたくさん失敗するというか、たくさんアドバイスをいただけたらと思います。与えられたことだけを、ただやるのではなく『こうしてみよう』とか『こんな雰囲気を出してみよう』と。『違う』って言われても『あ、違うんだ』って分かれば、また違うこともできると思うので、どんどん自分で試行錯誤しながら、できたらいいなと思います」

 -HKTから抜擢されて

 「メンバーの中でも年長組ということもあって、周りを見て『ここは自分が出ない方がいいだろうな』と、後輩に譲る部分もあったんですけど…。それだけじゃ若い子が入ってきて、埋もれちゃうっていう危機感もありつつやってきたので…。こうして一人で外に出て、新しい経験ができるのは、ありがたいことだと思います」

 -個人にとっても、グループにとっても、貴重な経験となる

 「尾崎さんに(出演の)お話を聞いたとき…確か、10枚目シングルの選抜発表の後だったんですよ。『選抜に入れなかったからかわいそうだ、と思って言ってるわけじゃない。坂口理子という一人に対して与えられていることだから、応えられるように頑張れよ』という言葉をいただきました。グループに居続けることで、こうして一人で新しい経験ができるということを、後輩に示すような一人になってほしいと。これから先、5期生が入ってくるとき、こういうことをしている坂口理子という先輩がいるから、そういう人になりたいと思ってもらえるようにしなさい、と言っていただいたので…。HKTの一人として出ることには変わりないんですけど、自分をアピールできるように頑張りたいと思います」

 -HKTからは今年3月の「熱血!ブラバン少女。」に出演した上野遥さん以来、2人目の抜擢

 「はるたん(上野)は同期として一緒に頑張ってきた仲間で、はるたんが博多座に出演すると聞いたときも、メンバーみんなで喜びました。2人ともドキュメンタリー映画で取り上げていただいたこともあるし、周りのメンバーも、はるたんもきっと、喜んでくれるんじゃないかと思います。博多座の先輩から、きちんとアドバイスをいただこうと思います(笑)」

 -頑張り続けて、大きなチャンスをつかんだ

 「早くファンの皆さんに伝えたいです。握手会とかで将来のことも聞かれるんですよ。『これからHKTの中でどうしたいのか』『どういう仕事がしたいのか』って聞かれて、『こうしたい』って言ったら、ファンの方は協力してくださるじゃないですか。でも、博多座のお仕事があることはまだ言えなかったので…。ニヤニヤしながら(笑)、それを聞いたらどんな表情をするんだろうって、楽しみにしてます。私以上に、ファンの皆さんの方がびびると思います(笑)」

 -本格的なお芝居に初挑戦する意気込みを

 「こんなに本格的に、体当たりでお芝居をするのは初めてなので、将来の自分に役立てられるような経験ができたらいいなと思っていて…。楽しみな気持ちでいっぱいです」

 -楽しみと緊張、本当はどっちが大きい?

 「緊張です(笑)」

 ◆夫婦善哉(めおとぜんざい)小説家・織田作之助(1913~1947)の代表作。大正-昭和初期の大阪が舞台。陽気でしっかり者の人気芸者・蝶子と、優柔不断な妻子持ちの化粧問屋の若旦那・柳吉が、商売に失敗したり、けんかを繰り返したりしながら、それでも一緒に生きていくさまを描く。甘味どころでぜんざいをすする名シーンはもちろん、「主演・石川さゆり」ならではの、歌を織り交ぜた演出にも期待がかかる。坂口が演じる「みつ子」は柳吉と本妻の一人娘で、柳吉の妹・筆子の元で育つ。父を「奪った」蝶子を快く思っておらず、2人の間の確執も描かれる。

 ◆坂口理子(さかぐち・りこ)1994年7月26日生まれの23歳。福岡県出身。2012年9月、HKT48の2期生としてデビュー。グループでは指原莉乃に次ぐ年長者で「気遣いの人」としてメンバー、スタッフの信頼も厚い。歌やダンスはもちろん、トークでも安定して高いパフォーマンスを見せる。6thシングル、7thシングルで選抜入り。ファンとの強い絆はHKT48のドキュメンタリー映画でも取り上げられ、観覧者の涙を誘った。17年AKB48選抜総選挙で49位、フューチャーガールズのセンターを射止めた。

=2017/08/29付 西日本スポーツ=

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