お金の「使い方」に問題があった!?お金を貯めるためのハウツー本

「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない 松崎のり子著
「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない 松崎のり子著
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 本書のタイトルを見てドキッとされる方も多いのではないだろうか。靴下は日用品であり、いくつあっても差支えのないもの。3足1000円で買えるのであればお得感もある。何が間違いなのだろうと不思議に思うことだろう。本書の趣旨は、3足1000円で買うことを悪としているわけではない。お金を使う際には「お得感」に注意すべき、ということである。

 ネット通販では「送料無料」になるまで買ってしまう。クレジットカードやマイルのポイントをできるだけ貯めてから使う。「頑張っている自分へのごほうび」が多い。これらに当てはまる人は要注意、知らない間に浪費してしまっている可能性がある。

 お金が貯まる人と貯まらない人との違いは、「貯め方」ではなく「使い方」にある。欲しい商品を買うために送料無料になるまで他の商品も買ってしまうのではなく、欲しい商品が送料込みでも安いネット通販を探せばいい。ポイントには有効期間が設けられているものも多く、貯めるのより、次の買い物ですぐに使ってしまうほうがいい。

 作中で著者が「自分へのごほうび」というフレーズが嫌いと断言している点もおもしろい。

 そもそもごほうびは人からもらうからうれしいのであって、自分のお金で自分が欲しいものを買うのは、ただの消費です(本文引用)

 ごほうびという言葉の意味について改めて考えてみると納得がいく。欲しいものを買うことは、お金の使い道として正しい。本当に欲しくて買うのなら「自分へのごほうび」という言い訳は不要のはず。特に女性はお金を使うことが好きなもの。浪費を打ち消すためにぴったりなこの言葉には要注意だ。

 本書は4章で構成されており、1章から3章まではお金の間違った使い方について書かれている。3章では難しく考えがちな貯金や保険のカラクリを紐解いているので、目を通しておきたい。4章では、お金の漏れをふせぐ貯め方や使い方が登場する。バーゲンに行く前にクローゼットを撮影する、小銭を減らして財布を整理するなど、すぐに実践できることばかり。「ときめきより要・不要」という言葉は、特に女性は心にとどめておいていたほうがいいだろう。お金を本当に貯めたいと思う方は、是非実践してみよう。


出版社:講談社
書名:「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない
著者名:松崎のり子
定価(税込):1,296円
税別価格:1,200円
リンク先:http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062996853


西日本新聞 読書案内編集部

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