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国鉄末期の通勤電車を、貴重なビジュアルと豊富なデータで紹介!

昭和60年代の国鉄通勤電車 双葉社編
昭和60年代の国鉄通勤電車 双葉社編
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 昭和というのは昭和64年1月7日まで続いた元号だ。つまり「昭和60年代」とはわずか3年ほどの期間しかない。

 この昭和が終わりを迎える時期は、国鉄が解体され民営化した時期とも重なっている。昭和62年(1987年)、国鉄は民営化されて現在のJRグループが発足した。つまり、本書で使われている昭和60年代というくくりは、国鉄時代の末期という意味合いが込められているのだ。

 電車の車両というのはそう頻繁にモデルチェンジするわけではないから、実際は昭和40年代から走っていた電車ということになろう。また平成になってからもしばらくは走り続けていた電車だと思われる。この辺り、白状しておくと、筆者は鉄道について詳しくはない。ただ昭和の終わりには東京都内の国鉄を利用していたので、当時の車両には見覚えがある。

 本書には昭和60年代の鉄道写真がたくさん掲載されていて、ページをめくっているだけでも楽しめる。現在と大きく変わっているわけではないけれど、いつかどこかで見たような景色の中を走る電車。郷愁に駆られてみるのもいいものだ。 筆者には前面がすべて朱色の中央線と全身ウグイス色の山手線はドンピシャだったが、首都圏以外にも関西圏、仙台地区、名古屋地区、中国地区、福岡地区と全国各地の通勤電車が掲載されているので、読み手によって思い出に浸る電車は違うだろう。

 さらに本書はデータ面も充実している。首都圏国電区間の通勤輸送状況、各路線の昭和40年代〜平成初期の変遷、車両の型別の年表や編成バリエーションのほか、国鉄モーター音の検証、国鉄通勤電車の運転士インタビューまでマニアックな記事も詰め込まれている。

 鉄道ファンにとっては、写真、文字ともに貴重な資料となるだろうし、鉄道ファンでなくとも、懐かしい思い出がこみあげてくる本となっている。


出版社:双葉社
書名:昭和60年代の国鉄通勤電車
著者名:双葉社編
定価(税込):1,566円
税別価格:1,450円
リンク先:http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-45656-1.html


西日本新聞 読書案内編集部

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