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世の中、結局「ずるい人」がうまくいく…そんなモヤモヤを解消したいあなたへ

「ずるい人」が周りからいなくなる本 大嶋信頼著
「ずるい人」が周りからいなくなる本 大嶋信頼著
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 「正直者が馬鹿を見る」ような社会であってくれるなとは思うものの、実際は世渡り上手な「ずる賢い奴」が幅を利かせているのが現状だろう。他人の協力を仰いでおきながら手柄を全て横取りしてしまう同僚、男性に色目を使ってチヤホヤされる女友達、飲食店で長々居座り、大声でおしゃべりしている若者グループ……。そういう「ずるい人」を目の当たりにすると、「どうしてあの人達ばっかり!」と一日中モヤモヤ、イライラしてしまうのではないだろうか。

 そんな「ずるい人」達から解放され、自分らしく生きるための心構えを解説したのが本書だ。著者である大嶋信頼氏は、カウンセリング歴24年、臨床数7万件超を誇るベテラン心理カウンセラー。自身も「ずるい人」に悩まされ、大切に温めていた翻訳本の企画を共同翻訳者に奪われてしまったという強烈なエピソードを持っている。

 そんな著者によれば、「ずるい」という感情の本質とは「『ずるい!』は心のアレルギー反応」だということだ。「ずるい人」に遭遇した際、体の「正しい」「間違っている」という判断システムが暴走してしまい、自分に実害はないのに殺意が湧いてしまう。花粉症の人が花粉に反応してくしゃみや鼻水に苦しめられるのと同じ現象が生じるのだ。この認識には、思わず「おお!」と感嘆してしまった。

 著者は花粉症でもうろうとしていた時、花粉症に関連する遺伝子の名前を唱えて暗示をかけることで症状を和らげた経験を持つ。それと同じように「ずるい」と感じた際には、各々の状況に合わせて遺伝子コードや暗示の言葉を頭の中で繰り返すと、イライラがスーッと引いていくのだそうだ。たとえば、誰かに陰口を言われたり、SNSで根も葉もないうわさを流されたりした時には「成長の豊かさ」という暗示、または「OXTの還元」と唱えるのがオススメ。OXTとは、幸福感に関わるホルモン「オキシトシン」の関連遺伝子だ。これを7回頭の中で唱えるだけで、相手へのアプローチの仕方が変わるそうだ(詳しい方法は本書を見て欲しい)。

 なお、「怒っちゃダメだ」と自らを戒めるのは、ますます怒りを倍増させることになり、逆効果だそうだ。アレルギー反応を根性論で抑え込むのと同じだそうだ。花粉症にうなされながら、何もせず放っておく人はあまりいない。しかも花粉症とは異なり、イライラは通年だ。ぜひ本書を読んで、今日から対策を講じていただきたい。


出版社:青春出版社
書名:「ずるい人」が周りからいなくなる本
著者名:大嶋信頼
定価(税込):1,512円
税別価格:1,400円
リンク先:http://www.seishun.co.jp/book/19236/


西日本新聞 読書案内編集部

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