第19期 女流王位戦
石橋女流王位が初防衛 第5局

初防衛を果たした石橋女流王位
 石橋幸緒女流王位(27)に清水市代女流二冠(39)=倉敷藤花、女流王将=が挑戦していた将棋の第19期女流王位戦5番勝負の最終第五局は12日午後8時5分、先手番の石橋が123手までで清水を下し、対戦成績を3勝2敗として、2期連続で2度目の女流王位を獲得した。残り時間は石橋1分、清水1分。

 3年連続5度目の師弟対決となった今シリーズは、昨年同様、最終局に決着が持ち越された。長考の応酬となった激しい戦いで、石橋は果敢な攻めと粘り強さを発揮。勝率7割を超える“女王”清水を倒し、所属する日本女子プロ将棋協会唯一のタイトルを守った。

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 東京・千駄ケ谷の将棋会館で12日行われた第19期女流王位戦5番勝負第5局は、攻め合いによる長考の応酬となったが、持ち前の粘り強さで終盤を優位に展開した石橋幸緒女流王位(27)が、師匠である清水市代女流二冠(39)=倉敷藤花、女流王将=を振り切った。あと一勝の難しさを思い知らされた石橋は勝利の瞬間、静かに喜びをかみしめた。

 2連勝で幸先のいいスタートを切りながら、清水の巻き返しを受け、迎えた最終局。序盤こそ早いペースで進んだが、中盤はお互いに攻撃的な手を繰り出し、長考が続いた。石橋が8二角(23手目)と打ち込んで勝負をかけると、清水は85分の長考で6七歩(24手目)と敵陣を襲った。その後、お互いに勝負を優位に進める機会をとらえることができず、「水面下で二転三転した勝負」(立会人の飯野健二・七段)となった。それでも石橋は次第に主導権を握り、1五角(109手目)から清水を追い詰め、難局を制した。

 ●勝つ大変さ知った  ▼石橋幸緒・女流王位の話 8二角(23手目)で勝負をかけました。自信はなかったですが、桂馬を拾えたので顔が立ちました。勝ちになったと思ったのは8二馬(113手目)から金を取ったところ。ひとつ勝つことの大変さが身にしみた五番勝負でした。

 ●時間の使い方反省  ▼清水市代・女流二冠の話 6五銀(18手目)は三局目でも指したかった手です。後手番で先制攻撃ができましたが、時間をかけて読んだわりには難しく、いろいろな筋があって迷いました。五番勝負全体では時間の使い方をもっと上手にすべきで、反省点です。