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クアラルンプール(マレーシア)(上) 民族が溶け合う街

ステンドグラスが美しい国立モスクの礼拝所
ステンドグラスが美しい国立モスクの礼拝所
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中華街のチキンライスの専門店「南香」の蒸し鶏とロースト鶏
中華街のチキンライスの専門店「南香」の蒸し鶏とロースト鶏
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門の屋根に神々の彫像が飾られている「スリ・マハ・マリアマン寺院」
門の屋根に神々の彫像が飾られている「スリ・マハ・マリアマン寺院」
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多くのランタンが飾られる天后宮
多くのランタンが飾られる天后宮
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毎夜、海外の観光客でにぎわうジャラン・アロー。多民族国家らしく、さまざまな料理の屋台が並ぶ=7月、クアラルンプール
毎夜、海外の観光客でにぎわうジャラン・アロー。多民族国家らしく、さまざまな料理の屋台が並ぶ=7月、クアラルンプール
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観光スポットを回るツアーバス
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 「泥の川が交わる場所」という意味の名を持つ、マレーシアの首都、クアラルンプール。中華街やインド人街、マレー人街と独自のコミュニティーが作られ、イスラム教のモスク、ヒンズー教や仏教の寺院が多いのが魅力だ。「手軽に世界一周できるよ」。ガイドからそう聞かされ、市内の観光地を回ってみた。

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 まず向かったのは「国立モスク」。マレーシアはイスラム教を国教と定め、人口の約6割が信仰する。

 国立モスクはステンドグラスが美しいことで有名だ。礼拝所に入ると、青や黄色の幾何学模様が目に入ってくる。床に頭をこすりつけて祈りをささげる市民たち。柱にもたれてゆったりとくつろぐ人の姿もあり、憩いの場にもなっているようだ。「モスクは私たちにとって心安らぐ場所です」。係員の信者が説明してくれた。

 現地の食事は中国やインド、マレーなどの民族料理。昼食は中華街へ向かった。観光客でにぎわうアーケードを抜けると、店の軒先に丸鶏がつるされているレトロな食堂「南香」が目に付いた。

 1938年創業。看板メニューは、ご飯の上に蒸した鶏を載せたチキンライス。ジューシーな鶏肉をほおばりながら、店内を見渡すと、ほとんどが海外の観光客のようだ。

 中華街すぐ近くに、ひときわ派手な門を見つけた。門の屋根に、極彩色の神々の彫像が設置されている。マレーシア最大のヒンズー教寺院「スリ・マハ・マリアマン」だ。入り口で靴を脱いで入ると、みけんにビンディーと呼ばれる丸い印を付けた女性が祈りをささげていた。まるでインドに来た雰囲気だ。

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 「中華系の寺院も面白いですよ」とガイドに案内されてやって来たのが、東南アジア最大の中国寺院「天后宮」。中華街から南に約4・5キロ離れたところにある。赤いランタンに彩られ、赤、金、青、白と、色とりどりに塗られた建物は鮮やかだ。

 ウエディングドレス姿の女性とスーツ姿の男性のカップルがいた。聞くと、中華系のマレーシア人の場合、寺院に婚姻届を出すという。婚姻届を受け付ける窓口もあり、待合室はカップルでいっぱいだ。

 最後は、屋台街「アロー通り」へ。幅200メートルの道の両脇には屋台とテーブルで埋め尽くされ、その間を縫うように観光客が行き来している。平日でも夜更けまでにぎわう。

 いろんな国の料理が並んでおり、香ばしいにおいにつられ、マレー料理の屋台で足を止め、串焼きのサテを注文。続いて中国系の店をはしごし、漢方で豚肉を煮込んだスープ料理バクテーを食べた。

 ビールで喉を潤していると、周りには英語や中国語、マレー語などの会話が飛び交っていた。さすが多民族国家。いろいろな民族の人が溶け合う街は、陽気で躍動感に包まれていた。

 ●メモ

 クアラルンプールの観光スポットを乗降自由に楽しめるのがツアーバス「ホップオンホップオフ」だ。市内23カ所の観光スポットを約2時間で回ることができる。チケットは24時間有効と48時間有効の2種類。バス内には、日本語の自動案内も置いてある。インターネットや旅行代理店、バス乗車時に購入することが可能。HP=http://www.myhoponhopoff.com/index.php

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 ●寄り道=かぐわしいドリアン屋台

 アロー通りの入口付近では、ドリアンを売る屋台が並んでおり、辺りは独特のにおいに包まれている=写真。

 屋台では、店員がドリアンを切ってくれ、その場で食べられる。ドリアンにも多くの品種があり、最も高級とされるのは「ムサンキング」という種類だ。試しにドリアンを食べてみると、黄色い実は柔らかく、甘いチーズのような味だった。においはそこまで気にならない。だが、においを理由に持ち込みを禁止するホテルは多いという。

 地元ではドリアンを食べた後に、酒を飲んではいけないと言い伝えられている。発酵しやすい果物のため、胃の中で酒と発酵し、胃が破裂すると信じられているのだ。

 においがある上に、ちょっと危険?な果物の王様。それでも地元住民に愛されるのか、屋台ではどの果物より目立っていた。


=2017/09/18 西日本新聞=

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