仕組まれた駐車場事故に反響 「もしかしたら私も」

 駐車場でバック中に死角から迫り、運転者を接触事故の「加害者」に仕立て上げて保険金をだまし取る手口に特命取材班が迫った西日本新聞の記事(1月31日付朝刊)に、多数の反響が寄せられている。ウェブニュースの閲覧回数は1日で300万回を超え、ツイッターでも拡散。「同じようなトラブルに巻き込まれていたが、記事が出て急に解決した」という報告もある。

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 「コンビニエンスストアの駐車場でバック中、いつの間にか後ろに車が来ていて接触事故に。あの記事と状況がよく似ていた」。九州在住の50代男性から無料通信アプリLINE(ライン)でメッセージが来た。

 男性に話を聞くと、過失割合をめぐって男性側の保険会社と相手との話し合いが難航。司法の場で争う事態になりかけたが「記事が出た直後に先方から急に『現状の過失割合でいい』と連絡があった」という。男性は「記事が解決につながった。詐欺集団の撲滅に期待しています」と取材班に謝意を伝えてくれた。

 「似たようなことが私にもあった」。別の読者は福岡県八女市のコンビニでの体験を報告してくれた。

 買い物を終えて車を発進させたところ、車体をパンパンと手でたたかれた。車から降りると2人の男が「俺の自転車にぶつけて逃げるのか」と強い口調で語り、3万円の支払いを求めてきた。怖くなってコンビニの店内に戻り警察に連絡しようとすると男たちは自転車で走り去ったという。

 駐車場に限らず、車にわざとぶつかって金をだまし取る「当たり屋」の被害報告もあった。多くの事例に共通するのが、相手が「警察に連絡すると面倒」「警察には連絡せず、話し合いで済ませよう」と持ち掛けていることだ。

 交通事故を起こした場合、警察への報告が道交法72条1項で義務付けられており、違反者には3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられる。「道路上はもちろん、一般車両が出入りする駐車場での事故も対象」(福岡県警)だ。詐欺被害を防ぐためにも、まずは通報してほしい。

 交通事故の相談は、各県や政令市の交通事故相談所▽日弁連交通事故相談センター(平日)=(0570)078325=などで受け付けている。

=2018/02/12付 西日本新聞朝刊=

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