西日本新聞

児童に感謝 詩集出版 通学見守り、心の病克服 直方の尾崎さん 45人にメッセージ

2011年06月25日 19:31
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詩集「学童交差点」を手にする尾崎さん
■「あいさつ交わし幸せに」  
 登校する小学生の見守り活動にボランティアで励む直方市知古の尾崎福生さん(67)が、児童たちの健やかな成長を願った詩集「学童交差点」を出版した。若いころ心の病に苦しみ、地域や子どもたちとの交流を通じて回復したという尾崎さん。「元気をもらえる朝のひとときが、一番幸せです」と、喜びもかみしめ、あいさつを交わした児童45人の名前をそれぞれの詩に織り込んだ。

 尾崎さんは同市頓野に住んでいた2005年、「子どもたちの役に立ちたい」と、ボランティアの交通指導員を引き受けた。上頓野小の見守り活動に参加し、交通安全の旗を持ち、登校日は毎朝、通学路に立つようになった。昨年9月に転居し、現在は直方北小近くの交差点で安全を確認している。

 大学生のときに読書や詩作に熱中し、卒業後は高知県で高校の国語教師になった尾崎さんだが、統合失調症を発症したため直方市に帰郷。「言葉を教える仕事は断念せざるを得なかった」と打ち明ける。「心のリハビリ」も兼ねて毎朝、「おはよう」「行ってきます」とあいさつを交わすうちに幸せを感じるようになり、「感謝を込め、子どもたちのための詩を作りたい」と決意した。

 出来上がった詩集はA5判94ページ。初々しく通学する1年生の姿には「わたしはゆうです一年生 寒さに負けず歩きます お日さまにこにこエールする」と激励の言葉を贈り、3年生の男の子を「翔の花 心に咲かす 節句花
 両親(ふたおや)の愛受けて翔(と)ぶ」と詠むなど、詩の一つ一つにメッセージがあふれている。

 尾崎さんは「子どもたちの明るい顔を思い浮かべて詩を書いた。これからも、生きがいとなった『見守り』を続けたい」と話している。

 「学童交差点」は1冊千円で販売。問い合わせはラグーナ出版=099(221)9321。


=2011/06/25付 西日本新聞朝刊=


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