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「万田坑」高い愛着度 年間1億2000万―1億7000万円の修復費 負担を市民支持 荒尾市発表(07/05/09)

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産業遺産としても注目を集める荒尾市の「万田坑」
 荒尾市が今後3年間で約1億円の支出を計画している国指定重要文化財・史跡の産業遺産「万田坑」の修復事業に対し、市民が負担をおおむね支持しているという調査結果を、同市が発表した。市民が容認する負担額は年間1億2000万‐1億7000万円になるという。
 
 調査したのは長崎大工学部の後藤恵之輔教授(産業考古学)の研究室。1月末から2月末にかけて実施。自然環境などの価値を金額で表す「仮想評価法」を採用し、電話帳から無作為抽出した同市内の1000世帯にアンケート用紙を配布、205世帯から回答を得た。4月上旬に市教育委員会に結果を報告していた。

 保存整備に市民税から1年間に支出する一世帯当たりの容認額を聞いたところ、「1000‐2000円未満」(13%)が最も多く、「1万‐2万円未満」(12%)、「5000‐1万円未満」(11%)と続いた。

 これを基に一世帯当たりの支払い意思額を7393円と算出。無効回答などの割合(28.8%)を考慮して計算すると、市全体で年間1億2000万‐1億7000万円と割り出した。

 同研究室が今年2月に発表した長崎市の軍艦島(端島)の調査結果では、支払い意思額が1975円だったことから、後藤教授は「市民の万田坑への愛着度は非常に高い。事業も有効性が高い」としている。

 荒尾市教育委員会の勢田広行文化係長は「調査結果は心強い。今後の万田坑整備に生かしたい」としている。市教委では、調査結果を公開講座などで市民に説明することも検討中という。

=2007/05/09付 西日本新聞朝刊=

2007年05月09日15時52分