山口県 産業遺産
近代化遺産群 萩反射炉、松下村塾など4施設 専門家が現地調査 萩、下関両市
世界遺産暫定リストに昨年12月、追加記載された「九州・山口の近代化産業遺産群」について、関係6県11市が設けた「世界遺産登録推進協議会」の専門家委員会(16人)の現地調査が7、8の両日、萩、下関両市であった。1、2、4月に調査を行い、今秋には結果をまとめる予定。
県内の産業遺産・近代化遺産
■萩反射炉(萩市)
反射炉とは金属を精錬、溶解するために用いる炉の1つ。江戸時代末期、主に洋式大砲の砲身を鋳造するため全国各地に建造された。萩藩では13代藩主・毛利敬親が近代化や軍備増強を推進し、軍艦・火薬製造所、ガラス製造所などを整備した。
■徳利窯(山陽小野田市)
小野田は、笠井順八が1881(明治14)年、国内初の民間セメント会社を創設して以来、セメントの町として発展してきた。煉(れん)瓦(が)造の歴史的な工場群、幹部用の社宅などの近代建築が残るほか、町中には「セメント町商店街」もあり、まさにセメントの産業遺産を随所に抱えた町なのである。
■角島灯台(下関市)
本州北西端の下関市豊北町の沖に浮かぶ角島。ここに美しい白亜の塔がある。日本海と響灘を結ぶ海上交通の安全を守るため、1875(明治8)年12月30日に建てられた角島灯台だ。「日本近代エンジニアリングの父」と言われるイギリス人技師R・H・ブラントンが設計し、約2年の歳月をかけて完成した。
■県議会議事堂(山口市)
6年間の保存修理工事を終えた山口県旧県会議事堂は、大正初期の優美な姿そのままに、新たな活用が図られ始めた。目には見えにくいが、煉瓦(れんが)の壁や木造の梁(はり)を鉄骨で補強するなど、現代の耐震技術が施され、より力強くよみがえったのである。
■内日貯水池(下関市)
下関市の上水道システムは1906(明治39)年、県内では初めて、全国でも九番目に敷設された近代上水道システムである。内務省衛生局顧問技師の英国人バルトンの予備調査に基づき、水道技師瀧川釛二が設計した。
■旧下関英国領事館(下関市)
近代建築の集積地・唐戸地区でひときわ目を引く旧下関英国領事館本館と附属屋。英国工務局上海事務所技師長ウィリアム・コーワン(在任は1897―1907)の設計により、1906(明治39)年8月に上棟した。

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