福岡市に面白い会社がある

 福岡市に面白い会社がある。設立2年弱の「ふくしごと」。九州に約5400あるという福祉事業所の商品を発掘しては、気鋭のデザイナーやプランナーが包装やラベルなど商品企画を手掛ける。売り方や販路も考え、企業などとの仲も取り持っている。

 例えば、鹿児島県鹿屋市の施設で採れた蜂蜜と福岡市の施設が作るパイを組み合わせたはちみつパイ、福岡市の施設が企業と一緒に作ったノート…。従来の「福祉」のイメージを覆し、思わず「おいしそう」「おしゃれ」と声が出る。市場で通用するものに仕立てつつ、障害がある生産者を取材して写真や物語も一緒に発信している。

 商品を依頼した企業担当者は「福祉の商品を『買おうかな』と手に取ったことはあったが、一緒に何かを作ろうという発想はなかった」と言う。ふくしごとが掲げるのは「社会と福祉のすてきな出会い直し」。今後の“化学反応”が楽しみだ。 (井上真由美)

=2016/12/02付 西日本新聞朝刊=

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