もの知りこどもタイムズ面の今年1年を振り返ると

 もの知りこどもタイムズ面の今年1年を振り返ると、うれしいことが二つあった。

 一つは「こども特派員」の中学3年生(福岡市)が同市出身の作家、夢野久作について取材し、4月に記事を掲載した時のこと。久作の孫で研究者でもある杉山満丸さん(61)が記事を読み、「視点がいい」と学校を訪れ、感謝状を本人に渡してくれた。

 もう一つは「こども記者」の詩を紹介するコーナーに掲載された作品を読んだ、82歳の元中学音楽教師の女性(長崎県大村市)が7月、詩に曲を付けた楽譜を、作者の中学1年生(福岡県筑前町)に贈ってくれた。

 思いも寄らぬ人が、新聞を通じて自分の興味や感性を認め、さらに高めてほしいと背中を押してくれたことに、子どもたちは驚き、人の縁の不思議さ、素晴らしさを知ったと感激していた。

 来年はどんな縁が生まれるのか。今から楽しみだ。 (大田精一郎)

=2017/12/29付 西日本新聞朝刊=

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