日産自動車、神戸製鋼所、三菱マテリアル…

 日産自動車、神戸製鋼所、三菱マテリアル…。日本を代表する「ものづくり」の企業グループで「メード・イン・ジャパン」に対する信頼を根底から揺るがす不祥事が相次いだ1年だった。

 連日の発表を見てなお疑問なのは、無資格検査や製品データ改ざんなどの不正がなぜ行われたのかということ。コスト削減、納期厳守、人員不足など、見方はさまざまだが、どれもしっくりこない。不正の意図が何であれ、その代償はあまりにも大きい。

 経済記者としてこれまで自動車や鉄鋼などものづくりの最前線を幾度も見てきた。そこで学んだのは「日本の強みは『現場力』」ということ。品質にこだわる職人たちの現場に、不正が侵食していたという事実に衝撃を受けた。

 「品質はものづくりの生命線」。アベノミクスで好業績の大企業は少なくないが、2018年はまず、ものづくりの原点に立ち返る1年であれと願う。 (久永健志)

=2017/12/30付 西日本新聞朝刊=

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