重い障害があり

 重い障害があり、自宅で親が24時間介護する子どもを安心して預けられる短期入所施設が増えない。その背景や課題を浮き彫りにしようと先月、生活面で連載した。複数の福祉関係者から「かなり切羽詰まった母親たちが多い」とあらためて聞いたからだ。

 こうした子の多くは、たんの吸引など日常的な医療的ケア(医ケア)が必要。治療行為ではなく、病院が簡単に預かれるわけではない。ある幼児の母は「言葉で意思疎通できないから日夜、息遣いに全神経を集中している」と吐露。30歳近い息子を一人で介助する母は「もう抱え上げられない」と言葉少なだった。

 医ケアが必要な人たちへの支援は医療、福祉と従来の縦割りでは難しい。社会保障財源には限りがあり、看護師やヘルパー、病院、福祉施設などが既存の「枠」を超え、柔軟に連携していく知恵が求められる。今、この瞬間も家で黙々とわが子と向き合う親たちのために。 (三宅大介)

=2018/01/10付 西日本新聞朝刊=

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