昨年末、職場近くのビルに入る診療所を訪ねた

 昨年末、職場近くのビルに入る診療所を訪ねた。不整脈の一種、心房細動の相談だった。運動時の息切れのほか、酒量を小声で申告。私の目を見て医師がきっぱり。「24時間心電図で調べましょう」

 説明は続く。上半身に器具を着けて心拍数や心電図波形を丸1日記録し、翌日外しに来て終わり。入院不要。防水性でシャワーもOKと聞き、シャツを脱ぐ。シール状の電極四つと、歩数計サイズの記録計を取り付けられた。技術の進歩にただ感心した。

 近頃、目はかすみ忘れっぽいなど切実な「老い」。心配性も加わり、後日出る検査結果に不安を募らせると、医師は診療所名や病名を手書きした1枚のカードを差し出した。隣接する総合病院が発行する「病診連携カード」だ。

 「うちが休診でも診てもらえますよ」。症状が進んでも独りではない。手厚い診療体制を知って、気持ちが軽くなった。ビルを出ると青空が広がっていた。 (永野稔一)

=2018/01/23付 西日本新聞朝刊=

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