福岡県糸島市の伊都国歴史博物館で開かれている企画展がおもしろい

 福岡県糸島市の伊都国歴史博物館で開かれている企画展がおもしろい。「魏志倭人伝」に登場する伊都国の都とされる「三雲・井原(いわら)遺跡」の国史跡指定を記念して「伊都国の王都を探る」と題し、3月11日まで開催。展示の目玉は4点のすずりだ。一昨年、国内最古級として話題になった同遺跡の2点と、再鑑定で弥生時代のものと分かった同県筑前町の2点が並べてある。弥生時代に文字文化が広がっていたことを示す展示というからまさに古代のロマンだ。

 伊都国のすずりが出た土器だまりには、未掘の所があり、新たなすずりや墨をつぶす砥石(といし)が出てくるかもしれない。そうなると、「文字を使える人物が伊都国王のそばで外交ブレーンのような役割を果たしていたのでは」と関係者は想像を膨らませる。

 伊都国は約60ヘクタールという広大な都。民有地が多く、発掘に市民の理解が欠かせない。その機運が高まることを期待している。 (日高三朗)

=2018/02/06付 西日本新聞朝刊=

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