今年も大学入試シーズンを迎えた

 今年も大学入試シーズンを迎えた。「センター試験の問題と正解」「国公立大志願状況」といった特集紙面に携わりながら、受験生に読まれる新聞について考えている。

 私が受験生だった二十数年前。センター試験の翌日は、正答例が載った朝刊を教室に持ち寄り自己採点した。地域版に載る名簿「合格おめでとう」で自分の名前を見つけた時は、合格通知とは違った実感が湧いた。現在の新聞は教育や学びの企画が充実する一方で、「おめでとう」の名簿は消えた。受験者のプライバシーに配慮し、学校側が発表をやめたためで、インターネットのホームページやメールでの通知が主流という。

 記録的寒波やインフルエンザの大流行で今年の受験生は大変だろう。実家でこんな話をしたところ、72歳の母が笑った。「あんたの時も大変だったよ。最後の最後でやっと受かって、本当にほっとしたよ」。支える家族の思いは変わらない。 (山口信一)

=2018/02/10付 西日本新聞朝刊=

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