救命措置中の女性らに「土俵から下りて」と放送し

 救命措置中の女性らに「土俵から下りて」と放送し、不適切だったと謝罪した日本相撲協会。それでも命に関わること以外、今後も「女人禁制」を守るそうだ。実際、6日の宝塚場所(兵庫県)でも女性市長を土俵に上げなかった。

 女性初の官房長官だった森山真弓さんが土俵上で総理大臣杯を授与しようとして拒否されたのは1990年。「女性差別だ」との問題提起から28年たつが、協会側は「土俵は神聖な場所」「伝統だから」と繰り返すだけ。緊急時に非常識さをさらすことになったのは思考停止の結果だ。

 宝塚市長は土俵の下からあいさつし「悔しい」と述べても、協会には響いていない。8日には富士山静岡場所(静岡市)で、恒例の「ちびっこ相撲」から突然、女児を排除したそうだ。「安全面を配慮した」という説明には首をかしげる。公然の差別、理不尽な対応。角界の「常識」は、子どもたちの目にどう映るだろうか。 (相本倫子)

=2018/04/13付 西日本新聞朝刊=

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