2年前の熊本地震の時、熊本市の自宅にいられず家族と数日間、車中泊した

 2年前の熊本地震の時、熊本市の自宅にいられず家族と数日間、車中泊した。子どもが通う小学校は避難所になり長期休校。地震の2日前に入学したばかりの次男がふびんだった。しばらくして次男の頭に硬貨大のはげがあるのに気付いた。医者に見せると自分で抜いてしまう「抜毛症」の診断。すぐに治まったものの、小さな心にストレスをため込んでいたのだと胸が痛んだ。

 県教育委員会によると、地震の影響で心のケアが必要な児童生徒がなお1768人いる。その数は地震直後をピークに減少したが、子どもたちの心の揺れを表すように発生1年を境に増加に転じ、再び減少する推移をたどる。

 あの日、多くの住民が身を寄せた小学校の体育館でこの春、三男の入学式を迎えた。「体は強く健やかに 明日の希望へ進もうよ」-。児童が歌う校歌に重ね、全ての子どもたちが被災の傷を乗り越えてくれることを願わずにはいられなかった。 (前田淳)

=2018/04/14付 西日本新聞朝刊=

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