▲値上げ,食料品
庶民の財布ますます軽く パスタ値上げ止まらず 家庭用、今夏に一段高の可能性 小麦価格、前年の3倍
スパゲティやマカロニなどパスタ製品の値上がりが止まらない。原料のデュラム小麦は、一般小麦に比べ供給量が少なく価格が上昇しやすいためで、家庭用パスタは今夏に一段と高くなる可能性もある。
国内パスタの主原料であるカナダ産デュラム小麦は、世界的な需要増やバイオ燃料への転作などで価格が急騰。「前年比約3倍で推移している」(業界筋)という。
一般の輸入小麦は、政府が全量買い入れて年2回価格を決定し、製粉会社などに売り渡している。デュラム小麦は、輸入業者と製粉会社が価格などを直接交渉、売買契約の際に政府を通す仕組み。値幅に制限がなく、相場が反映されやすい。
最大手の日清フーズは昨年11月と今年3月にパスタ製品を値上げした。主力の「マ・マー スパゲティ」(300グラム)の希望小売価格(税別)は、174円から225円に上がった。
総務省発表の全国消費者物価指数によると、スパゲティの小売価格は昨年12月から上昇に転じ、今年3月は前年同月比で3割近く急騰した。
今後も、デュラム小麦相場が値下がりに転じる気配はない。日清製粉グループ本社は「相場が上がれば価格を上げざるを得ない」としている。
外食産業では値上げを逆手に取る動きもある。
パスタチェーン「洋麺屋五右衛門」を展開する日本レストランシステムは、パスタ製品をイタリアから直接買い付けて、コストを抑制。五右衛門より客単価が約4割安い新チェーン「PASTA-YA」を本格展開する。6月には1号店を埼玉県朝霞市に開く。食材は変えず価格面で集客を狙う作戦だ。
=2008/05/27付 西日本新聞朝刊=
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