▼値下げ,交通

1000円高速 走り出し上々 「経済を活性化」81% 「外出の契機に」54% 利用者調査

 地方圏の高速道路で28日、土日祝日の上限1000円での乗り放題がスタートした。前年に比べて交通量が5割以上増えた路線もあるなど全国的に利用者が伸びたが、料金システムのトラブルや、大型連休中のような目立った渋滞はなかった。

 高速各社によると、同日午前零時-午後3時の交通量は前年同時期と比べ、岐阜県内の東海環状道で52%、福島県内の磐越道で48%の増加。九州内では九州道の熊本-植木インター間を最高に7-46%増えた。西日本高速道路九州支社は当初5%程度の増加を見込んでおり「制度導入初日としては予想以上」(広報室)としている。2週間前の土日との比較では15-69%の増加だった。

 ただし、渋滞は高速各社とも「通常の土曜日と同程度」としており、事故によるものを除いて割引に伴う目立った渋滞はなかったという。

 高速各社はサービスエリア(SA)の駐車場の整理員を増やすなど、大型連休並みの態勢で臨んだ。九州道の宮原SA(熊本県氷川町)と大分道の玖珠SA(大分県玖珠町)には計13基のトイレを仮設。基山パーキングエリアでは長崎県の観光宣伝隊が家族連れにPR活動を行った。西日本高速は割引制度のガイドブック34万部を作ってSAで配布する。

 上限1000円の乗り放題は、自動料金収受システム(ETC)を利用する乗用車と二輪車が対象で、2011年3月末までの約2年間実施する予定。大都市圏(首都、阪神高速と周辺の一部区間)などは対象外で、別料金が必要となる。

 地方圏の高速道路で、土日祝日は上限1000円で乗り放題になる新割引制度が始まった28日、西日本新聞社は、福岡・佐賀県境の九州道基山パーキングエリア上下線で、利用者215人にアンケートを実施。81.4%が新制度は「地域経済活性化に効果がある」と答え、評価する声が大半を占めた。

 新制度が外出のきっかけになったか、との問いには、38.6%が「大いになった」、15.8%が「ある程度なった」と回答。2人以上での外出が9割以上で、対象となる自動料金収受システム(ETC)の利用率は80.5%だった。

 外出目的は「親せき・知人を訪問」が最多の22.8%。「イベントやテーマパーク訪問」18.6%、「名所・旧跡の観光」17.7%、「温泉」14.9%と続いた。行楽目的が半数を超える一方、「食事や買い物」は8.8%にとどまり、商業施設などへの恩恵は限定的とみられる結果が出た。

 地域経済活性化への効果の有無を聞いた質問には、54.0%が「ある」、27.4%が「ややある」と回答。「ない」「あまりない」は計15.3%にとどまった。88.4%が2年間の割引期間の延長を求めた。

 新制度に対する意見としては、平日への拡大を求める声が最も多く、トラックやバス、ETC無しの普通車などが対象外であることに「不公平感がある」と指摘する声も目立った。


=2009/03/29付 西日本新聞朝刊=

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