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土日祝日値引きスタート 1000円高速笑顔と不満 九州の行楽地 遠来ナンバー列 ETC限定に「不公平」

 上限1000円の高速道路の土日祝日乗り放題がスタートした28日、九州の行楽地は多くの観光客でにぎわった。乗り放題のメリットを生かした本州からの遠方客も目立ち、ドライバーは「気軽に遠出ができる」と歓迎ムード。一方、対象が自動料金収受システム(ETC)の利用車に限られており、不公平感を訴える人もいた。

 火口から白い煙が立ち上る阿蘇山(熊本県)の人出は「いつもの週末より、やや多め」(火口監視員)。鳥取県から一家で訪れた幼稚園教諭日野彰則さん(42)は27日夜に自宅を出発し、米子道-中国道-九州道を経由して28日朝に到着した。日付をまたいでも割引されるため、片道1万5600円が1000円で済み「ラッキーです」。

 由布院温泉(大分県由布市)も他県ナンバーの車が行き交った。妻と1歳の娘を連れて神戸市から訪れた会社員渡辺直人さん(33)は「小さい子がいると、鉄道や飛行機は気を使うので」と歓迎。山口県下関市の会社員高橋和夫さん(55)は「渋滞になると排ガスが増えそう」と環境への影響を心配しつつも「気軽に遠出ができます」と妻と温泉めぐりを楽しんだ。

 本州に渡るマイカー客も多かった。関門海峡が見渡せる九州道・めかりパーキングエリア(北九州市門司区)は通常の週末の倍のにぎわい。案内所では長崎や鹿児島の方言が飛び交い、宮島(広島県)や出雲大社(島根県)への経路を問い合わせる姿が絶えなかった。

 ただ、高速道路と接続する一部の一般有料道路で対応が遅れ、4月末まで別料金が必要となる。その1つ、西九州道を利用してハウステンボス(長崎県佐世保市)に来た福岡県久留米市の会社員原田晃一さん(34)は「統一性がなく仕組みが分からない。もっと周知に力を入れて」と注文した。

 また、今月12日にETC車載器の購入助成が始まり、カー用品店で品切れが続出。福岡市中央区の会社員女性(48)も乗り放題初日に取り付けが間に合わず、「一部の人だけ恩恵を受けるのは不公平」と不満顔だった。


=2009/03/29付 西日本新聞朝刊=

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