▼値下げ,その他

漢検理事長辞任へ 検定料6月から値下げ 10日にも表明

 公益法人には認められない多額の利益を得ていた財団法人「日本漢字能力検定協会」(京都市)の大久保昇理事長が、辞任の意向を周囲に伝えていたことが9日、協会関係者の話で分かった。10日の理事・評議員会で正式表明するとみられる。

 また、協会が今年6月の検定から検定料を500-100円値下げする方針を固めたことも分かった。

 関係者によると、理事長は3月末、協会関係者と会って相談。「退任せざるを得ないかもしれない」と辞任の意向を示した。さらに「協会を育て上げてきたので大事にしたいという思いはある。今後も何らかの形でかかわっていきたい」と話したという。協会をめぐっては、文部科学省が2月に立ち入り検査。3月に検査結果を通知し、責任の所在の明確化や検定料の値下げなど、抜本的な運営改善策を今月15日までに示すよう指導。今月6日には、銭谷真美事務次官が「役員が職を辞することもあり得る」と理事長らの辞任を含めた厳しい対応を求めていた。

 協会の事業計画によると、1級5000円、準一級4500円、2級4000円の検定料を500円値下げ。準二級以下を200-100円値下げする。既に払った受検者には差額を返金する。値下げで約11億円の赤字になるが、コスト削減で対応する。

 さらに、理事を務める明石康元国連事務次長が辞任届を提出。理事長に辞任を勧めた協会の代理人の弁護士が解任されていたことも分かった。


=2009/04/10付 西日本新聞朝刊=

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