▲値上げ,生活

差額シール“争奪” 飯塚市ごみ袋 値上げ目前 取扱店 売り切れ続出 市に問い合わせ相次ぐ

 6月に始まる飯塚市指定ごみ袋の値上げとリニューアルが目前に迫り、スーパーなど取扱店には新・旧ごみ袋の差額シールを求める市民が殺到。売り切れ御免の店も出てきた。ごみ袋は10枚当たり50-300円の値上げ。週明けの月曜からは新袋か旧袋にシールを張ったものでなければ使用できないが、各家庭に買いだめした旧袋が大量にあるとみられ、各地でシールをめぐる“争奪”が繰り広げられそうだ。
 
 28日午前、市内のある企業の女性社員が市役所内の売店で事業ごみ用のシールを求めた。買いだめか、それとも社員数が多いのか。「200枚」と告げると、店の男性は天を仰いだ。
 
 「そんなにあるわけないでしょう」。結局、女性はその店の在庫数十枚を買い占めし、別の取扱店へ。ただ、入荷してもあっという間に売り切れる店もあり、同市市民環境部には「タクシーで買いに行ったのに、ない」「いったい、どこに行けばあるのか」などの問い合わせが相次いでいる。
 
 混乱を避けるため、市側も今年1月から啓発ポスターの配布など告知に力を入れ、市内約280の取扱店にも5月中旬にはシール販売を始めるよう依頼。ところが市民の出足は鈍く、最近になって駆け込み購入がみられ始めた。
 
 同市川島の「グッデイ飯塚店」は25日に販売をはじめ、家庭ごみ中袋用のシール500枚は3日で完売。28日新たに1000枚入荷したが、村田健二店責任者は「この状況だと、すぐに売り切れてしまいそう」と話す。
 
 市はシールを81万3000枚準備し、シルバー人材センターなどで販売。取扱店はセンターなどで購入する仕組みだが、事前に銀行振り込みする必要があり、人手や資金繰りの都合など、店側も大量に仕入れることは難しい。
 
 さまざまな事情を含んだままスタートする新制度。市環境施設課はシールのない旧袋を見かけた場合「回収せずに警告シールを張り、公平性を保つ」としている。
 
 
=2009/05/29付 西日本新聞朝刊=

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