▼値下げ

“100円ビール”発売 イオン、セブン&アイ 小売りが本格参入 サントリーと共同開発

 大手小売りグループのイオンとセブン&アイ・ホールディングスは29日、低価格の「第三のビール」で、サントリー酒類とそれぞれ共同開発した独自ブランド(PB)商品を7月下旬から発売すると発表した。両社ともスーパーでの販売価格は350ミリリットル缶で100円と、大手ビールメーカーより2割程度安く設定、節約志向の消費者を取り込む狙いだ。

 イオンによると、スーパー業界ではダイエーが輸入ビールをPB商品として販売したことはあるが、大手メーカーと商品開発から手掛けたのは初めてという。

 小売り大手が相次いでビール市場に本格参入することで、値下げには慎重姿勢だったビールメーカー各社も、価格戦略の見直しを迫られる可能性がある。

 記者会見したイオンの久木邦彦執行役は「ビールの値下げを望む声が顧客から多く寄せられている」と述べ、第三のビールだけでなく、発泡酒やビールのPB販売も検討する姿勢を示した。

 イオンの新商品は「トップバリュ 麦の薫り」で、500ミリリットル缶も145円で発売。ジャスコのほかマックスバリュなどグループ約3700店舗で7月末から販売。

 セブン&アイの「THE BREW ノドごしスッキリ」は、イトーヨーカ堂など約400店舗で、350ミリリットル缶の6缶パックを600円で7月下旬に発売。コンビニエンスストアのセブン-イレブン・ジャパンも1缶123円で販売する。

 両社の製品は、ともに以前からサントリーと協力関係にあり、今回の商品もそれぞれ1年以上かけて開発。製品をサントリーの工場で生産し、両社の物流センターに直送。大量生産と物流の簡素化でコストを下げたという。

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 ▼第三のビール 麦芽の使用量を減らしたり、原材料に豆などを使うことで税率を低く抑えたビール風味アルコール飲料の通称。サッポロビールがエンドウ豆を使って2004年に「ドラフトワン」を全国発売し各社が追随した。節約志向の消費者に人気を呼び、構成比は発泡酒を抜いて約3割に達している。


=2009/06/30付 西日本新聞朝刊=

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