▼値下げ,生活

外食値下げ合戦過熱 給料減り、客足遠のく 長期化すれば消耗戦に

 ファミリーレストランや居酒屋など外食各社は低価格業態の店を増やしたり、メニューの値下げを相次いで打ち出したりと、低価格戦略を強めている。給料の減少などで「外食離れ」が続いているためだが、値下げが長期化すれば消耗戦につながる可能性もある。

 すかいらーくは、低価格店の「ガスト」を新たな出店やほかの業態から転換することで、今年末までに前年比で約15%増の約1300店程度にまで増やす計画だ。高価格帯のファミレスが低迷しているためで、6月には中華料理の「バーミヤン」で、すかいらーくグループでは初めての値下げに踏み切り、主要5品を100円程度安くした。

 居酒屋チェーンを展開するワタミも本年度中に20店を「和民」から低価格店「わたみん家」に転換する方針。「和民」などでは生ビールとサワー類の一部を63―105円値下げしている。

 堅調なファストフード店でも、日本マクドナルドが昼時間帯にハンバーガーなどのセットメニューを最大160円値引き。当初は期間限定の予定だったが、「需要が掘り起こせている」との判断から、無期限に延長した。

 弁当や総菜を売る中食業界に客を奪われ、2008年のファミレスの利用客数は新店を含む全店ベースで前年比1・8%減、居酒屋が2・6%減と苦戦している。

 第一生命経済研究所の新家義貴主任エコノミストは「雇用や賃金の悪化はまだこれから続く中で、節約の対象となりやすい外食は値下げを余儀なくされるだけに、今後も厳しい競争は続きそうだ」と話す。


=2009/07/04付 西日本新聞朝刊=

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