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千円高速平日もスタート 料金値下げ市民複雑 民主は無料化訴えるが… 環境、財源に不安感

 平日も地方の高速道路を「上限千円」とする大幅割引が始まった6日、7月の豪雨災害で福岡-太宰府インターチェンジ(IC)間が通行止めになっている九州道では同日夕、上り線で太宰府ICを先頭に最大で約10・3キロの渋滞が発生した。高速道をめぐっては政府・与党が「千円乗り放題」を進め、対する民主党も18日公示の衆院選に向け、原則無料化を打ち出している。利用者からは歓迎だけでなく、財源や環境悪化への不安の声も聞かれた。

 「千円乗り放題」は、自動料金収受システム(ETC)搭載車を対象に、土日祝日限定で3月末にスタート。金子一義国土交通相(自民党)の指示でお盆時期の平日4日間(6、7、13、14日)も拡大実施される。

 初日の6日、福岡、佐賀県境の基山パーキングエリアでは県外ナンバーの車も。長崎に帰省途中の広島市の主婦藤本律子さん(53)は「1万円かかっていたのが千円になるので助かる」と笑顔。民主党の無料化方針も「地方が活性化するのでは」と支持した。

 一方、愛知県豊田市の主婦寺田史絵さん(39)は「高速道を安くした分、ほかの負担が増えないか心配」と指摘。福岡市早良区の会社員男性(44)は「料金引き下げは票集めにしか見えない」と批判した。熊本県多良木町の公務員男性(38)は「公共交通機関の利用が減り、環境のことを考えると善しあしだ」と語った。

 通行止めになった福岡-太宰府IC間迂回(うかい)路の福岡都市高速はこの日、朝夕に10キロ以上の渋滞が発生。西日本鉄道が運行する高速バスは北九州市と長崎市や福岡県久留米市を結ぶ便などに1時間近い遅れが出た。

 同社は、渋滞でバス運行に大きな遅れが出て折り返し運転ができなくなる可能性があるとして、お盆期間中の運転手とバスの予備配置を「例年より手厚くする」(広報室)予定という。

 同社は、すでに乗客減から高速バス33路線のうち9路線の減便を決定。九州のあるバス会社の社員からは「温暖化防止の時代なのに、無料化になればマイカーがさらに増え環境保護に逆行する」と恨み節も聞かれた。


=2009/08/07付 西日本新聞朝刊=

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