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中医協、開業医再診料20円下げ 日医排除「聖域」にメス

 2010年度診療報酬改定の焦点となっている診療所(開業医)と病院の再診料をめぐり、厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)は10日、再診料を690円で一本化することを決めた。12日にも診療報酬全体の改定案を長妻昭厚労相に答申する。

 診療所(病床数0―19)は現在の710円から20円引き下げ、中小病院(同20―199)は600円から90円引き上げる内容。病院への手厚い配分で、勤務医の待遇改善につなげる。

 患者の窓口負担(原則3割)は、診療所で受診する場合は6円安く、病院では27円高くなる。4月から実施の見通し。

 ただ、減収となる診療所に配慮し、休日や夜間など時間外に患者からの問い合わせや受診に応じたケースや、明細付き領収書を発行した場合には、再診料に加算する措置を設けることとした。

 関連して、再診料に上乗せする外来管理加算(520円)について、医師が診察や説明に5分以上かけるとの要件の撤廃も正式に決めた。その代わり、詳細な問診抜きで従来と同じ薬を処方する「お薬受診」は加算の対象外とする。

 「5分ルール」の撤廃は、民主党の09年政策集に明記されているが、ルールを外すと必要財源が膨れ上がるため、望ましくないお薬受診を対象から除外。これにより、病院の再診料を引き上げる財源が確保できた。

 再診料をめぐっては、これまで健康保険組合など中医協の支払い側委員や厚労省は、診療所を下げ、病院を上げて一本化することを主張。診療側委員は「病院を引き上げて実現するべきだ」として、診療所の引き下げには強硬に反対していた。


=2010/02/11付 西日本新聞朝刊=

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