▲値上げ,交通

九州運輸局 エムケイに値上げ指導 初乗り運賃 500円→570円 「適正な運営無理」

 九州運輸局は10日、福岡都市圏を拠点に、初乗り(1・2キロ)運賃500円でタクシーを運行し、認可の継続を申請していた福岡エムケイ(福岡市)に対し、「現行運賃では収支が合わず、適正な運営ができない」として、初乗り運賃570円を求める査定結果を通知した。同社が24日までに値上げに応じない場合、申請は却下され、運行を継続できなくなる。

 同運輸局によると、タクシー業界の過当競争に歯止めをかけるため、新規参入や増車を規制する「タクシー事業適正化・活性化特別措置法」が昨年10月に施行されて以降、法人タクシーに値上げ指導が出されたのは全国で初めて。同社は「運輸局の決定は予想外。今後対応を検討する」としている。

 福岡エムケイは昨年1月、福岡都市圏を拠点に、一般的なタクシー会社の初乗り運賃(550円)より1割安い価格で営業を開始。同運輸局は認可の際に、1年後に同社の運賃継続を認めるか再検討するとしていた。

 同運輸局は今回、同社の原価計算書などの資料を分析し、「現行運賃では、運転手の人件費や安全への投資をカバーできる収益を上げられない」と判断し、審査を受けなくても料金が認められる自動認可運賃の下限に当たる570円(昨年10月に550円から改定)が妥当と結論づけた。


=2010/02/11付 西日本新聞朝刊=

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