▼値下げ,食料品

牛丼値下げ春の陣 250―270円に

 牛丼チェーン「松屋」を運営する松屋フーズは5日、12日から23日まで「牛めし」並盛りを定価320円から250円に下げると発表した。「すき家」を展開するゼンショーも地域限定で定価280円から250円に値引きすることを明らかにした。

 吉野家ホールディングスは既に値引きを決めており、大手3社とも一時的に、すき家の業界最安値の定価280円を下回ることになる。昨年末に続き牛丼の価格競争が再び過熱しており、デフレ下で、消費者の財布のひもを緩めるための苦肉の策といえそうだ。

 吉野家は今月7日から13日まで、牛丼(並盛り)を380円から270円に下げる。すき家も9日から21日まで東京都内など都市部の百数十店で、280円から250円にするという。松屋フーズは「インパクトのある価格を出さないと認知してもらえない」(広報担当者)と狙いを説明する。

 各社が値下げ競争に走る背景には、デフレ状況から抜け出せない中、外食産業で客単価の下落が続いていることがある。2月の客単価は前年同月比1.5%減と9カ月連続で前年割れとなった。

 このため松屋がまず昨年12月に並盛り380円を320円へと定価の値下げに踏み切り、すき家は定価330円を280円にして対抗。一方、吉野家は定価380円で据え置いたままだ。割高な米国産牛肉にこだわっているためとみられる。

 これまでの3社の価格戦略の違いは既存店客数の動向に明確に現れた。すき家と松屋は値下げ前後から、前年同月と比べ客数が増加に転じたのに対し、吉野家はマイナスが続き、今回は一足先に低価格を打ち出した。


=2010/04/06付 西日本新聞朝刊=

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