▲値上げ,生活

日照不足 野菜値上がり レタス取引価格 例年の3倍 スーパーなど 高止まり懸念

 3月の日照不足で、野菜の収穫量が減少、高値で推移している。レタスの取引価格は、3月末から4月初めにかけて例年の約3倍まで上昇した。大半はピーク時からは値が落ち着いてきたが、トマトは4月以降も上昇傾向にあるという。5月初旬までは日照不足が続く見通しで、スーパーなどの関係者の間では、野菜の値の高止まりを懸念する声が上がっている。

 福岡市中央卸売市場青果市場(福岡市)のレタスの取引価格は、例年12玉で1300―1500円(1玉平均108―125円)。今年は4月初めに4500円(同375円)の値を付けた。

 ネギやキャベツ、ホウレンソウなども、日照不足により全国的に入荷量が低迷している。

 スーパーの西鉄ストア(同)では、青果担当者によると、例年1玉150―200円で販売するキャベツとレタスを、4月初めは298円で販売。「市況より安く販売し、ほとんど利益はなかった」と青果担当者。またトマトの価格は4月以降値上げ傾向にあり、現在4キロ入り1箱2500―3000円と例年の約1・5倍になっているという。

 鹿児島市に本社があるスーパーチェーンでも3月上旬からレタスの市場価格が上昇し、同下旬には例年の2倍以上に。半分や4分の1にカットして店頭価格を抑えた。価格は落ち着いてきたが、なお高値が続いている。

 冬物から春物に変わる端境期には、品薄の状況になりやすい。加えて今年は、レタスやキャベツ、ホウレンソウの主産地である、福岡県や熊本県、長崎県などで3月に曇天と低温が続いたため、日照不足で生育の遅れが目立ったようだ。気象庁によると、福岡の3月の日照時間は、平年より約40時間少なかった。5月上旬までの天候は、平年より曇りや雨の日が多く、日照時間は少なくなる見通しという。

 各店の青果担当者は「3月のような天候だと、もう一回高値になる可能性がある」(西鉄ストア)と懸念している。


=2010/04/13付 西日本新聞朝刊=

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