▲値上げ,生活

新日鉄 鋼材 トン当たり2万円上げ トヨタと大筋合意

 新日本製鉄とトヨタ自動車が、4―9月の自動車用鋼材の取引価格を2009年度に比べて1トン当たり平均2万円(25%程度)引き上げることで大筋合意したことが9日、分かった。鉄鉱石など鉄鋼原料の価格が4月以降急騰しているためで、乗用車1台当たり2万円程度のコスト増加要因となる。

 ほかの鉄鋼各社や自動車大手の間の交渉も同様の値上げで決着する見込み。家電や造船、建材向けの鋼材にも同程度の値上げが広がるとみられ、新日鉄の鋼材平均価格は09年度の7万5400円から上昇し、過去最高値だった08年度(10万4700円)の水準に近づく見通し。最終製品への価格転嫁を通じて消費者にも影響が及びそうだ。

 自動車用鋼材の値上げは2年ぶり。新日鉄の値上げ交渉に対し、トヨタは値上げ幅の圧縮を求めていたが、最終的に受け入れた。

 自動車用鋼材の価格はこれまで年度単位で改定してきた。鉄鋼原料の値決め期間がことし4月以降、従来の年度単位から3カ月ごとに変更されたため、鉄鋼各社は鋼材価格も3カ月ごとの改定を要求。だがトヨタが短期でのコスト変動を嫌い、半年ごとの改定で落ち着いた。

 鉄鋼原料は中国の需要拡大に伴って値上がり傾向が続く見通し。鋼材価格も10月以降、さらに上昇する可能性がある。


=2010/06/10付 西日本新聞朝刊=

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