▲値上げ,その他

鹿児島市の平川動物公園 来年4月、入園料値上げ 小・中学生は開業後初めて 慢性赤字 年間4億円

 鹿児島市は、平川動物公園(同市平川町)の入園料を2011年4月から値上げする。市行政改革大綱(本年度から5カ年)で、自主財源確保、受益者負担の適正化として、料金の見直しを打ち出していた。背景には入園者数の減少や多額投資の改修事業もある。市は、関連の市公園条例改正案を開会中の市議会定例会に提出している。

 入園料は一般が200円から500円、小・中学生が50円から100円に上がる。値上げは一般が34年ぶり、小・中学生は1972年の開業以来初めて。料金改定に当たり年間パスポート(一般千円、小・中学生200円)を導入する。

 平川動物公園によると、新たな入園料は、全国の公営動物園32施設(敷地面積10ヘクタール以上、動物500点以上)の平均入園料「一般527円、小・中学生164円」を参考に決めた。

 入園者数は85年度の90万7千人をピークに2009年度には49万2千人にまで減少。年間収支は約4億円の慢性的赤字で、レジャーが多様化する中、普通の動物展示では人が集まらない。

 市は、ガラス張りプールのシロクマ展示などで1996年度に26万人だった年間入園者数を2007年度には307万人にまで引き上げた北海道旭川市の旭山動物園にならい、昨年8月から7カ年計画で総額43億円を投じて生態観察展示への施設改修を進めている。

 欧米の動物園では市民からの寄付を運営費に充てる支援者制度があるが、国内の動物園では発展途上で、平川動物公園の石堂昭憲園長は「値上げでも低価格は維持している。市民に理解していただければ」と話す。

 条例改正案には、西郷南洲顕彰館や鴨池公園の野球場、テニスコートなどの使用料引き上げも盛り込まれている。

=2010/09/10付 西日本新聞朝刊=

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