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3DS値下げ販売開始 任天堂 年末商戦巻き返し狙う

 任天堂は11日、販売不振が続く携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の希望小売価格を、従来より1万円引き下げた1万5千円にして、家電量販店などで販売を始めた。

 任天堂は、値下げや3DS向けの有力ソフトの投入で、ゲーム販売が最も伸びる年末商戦で巻き返しを狙う。岩田聡社長は「任天堂の将来を見極める上で大事だ」と、年末商戦の重要性を強調。ただ、ライバルのソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)も新型の携帯型ゲーム機「プレイステーション・ヴィータ」の年内発売を予定しており競争激化が必至で、想定通りに販売を伸ばせるかは不透明だ。

 任天堂は3DS開発に時間がかかり、発売が2010年末の商戦に間に合わず、11年2月にずれ込んで商機を逃した。ゲーム雑誌出版のエンターブレイン(東京)によると、発売直後は国内販売台数でSCEの「プレイステーション・ポータブル」を大きく上回ったが、4月に早くも失速。岩田社長も「流れを大きく変えないといけない」と危機感を示す。

 12年に据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」の後継機「Wii U(ウィー・ユー)」を投入するが、11年度は3DSに頼らざるを得ない。量産効果が出る前の大幅値下げにより1台売るごとに赤字が出るため、生産コスト低減も急務だ。

 ドイツ証券の菊池悟アナリストは「有力ソフトの不足もあり、短期的に値下げの効果は出てこない。年末商戦の結果が注目される」と指摘する。


=2011/08/12付 西日本新聞朝刊=

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