▲値上げ,その他

生保、保険料値上げへ 来年4月以降 「標準利率」下げ受け

 生命保険会社が契約者に約束する運用利回り(予定利率)の目安としている「標準利率」が来年4月以降引き下げられることが4日、確実となった。予定利率の引き下げは保険料の値上がりとなる。長期にわたって低金利が続いていることが背景で、生保各社は保険料値上げの方向で具体的な検討を始めた。

 標準利率は、毎年9月を基準に新発10年国債の過去3年間の平均利回りなどを基に金融庁が算出する。4日にあった国債の入札結果を受け、2001年以来、12年ぶりとなる標準利率の引き下げが固まった。

 金融庁は10月に来年4月以降の標準利率について現行の年1・5%から1・0%への引き下げを決める。標準利率が下がると、生保各社は将来の保険金支払いに備えた毎年の積立金を増やすことが定められている。積立金を増やす原資を確保するためにも値上げが選択肢となる。

 各社は、養老や終身、年金保険など貯蓄性の高い商品を中心に来年4月以降の新規契約分からの保険料値上げを検討する。

 ただ、保険料を値上げするかどうかは最終的には各社の経営判断となるため、値上げ幅など対応にばらつきが出る可能性がある。値上げは「保険離れにつながりかねない」(大手生保首脳)こともあり、各社は慎重に検討する。


=2012/09/05付 西日本新聞朝刊=

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