▲値上げ,食料品

輸入小麦 9.7%値上げ 農水省 円安が影響 4月から

 農林水産省は27日、国が買い入れた輸入小麦を製粉会社などに売り渡す価格を、4月から主要5銘柄平均で9・7%引き上げ、1トン当たり5万4990円にすると発表した。小麦の国際価格が上がったことに加え、外国為替市場の円安進行が輸入価格を押し上げた。

 値上げは昨年10月の価格改定から2回連続で、値上げ幅は2011年4月(18%)以来の大きさ。今後、パンや菓子、麺類などの小麦を使う食品が値上げされ、家計に影響が及ぶ可能性がある。

 農水省の発表を受けて、日本製粉は「小麦粉の価格改定を検討していく」とコメントした。製粉各社は4月以降、業務用や家庭用の小麦粉の値上げに踏み切る見通しだ。

 主要5銘柄のうち、主にうどんや菓子に使う2銘柄の価格は14・2%上昇。パンや中華麺などの原料となる3銘柄は7・5%値上がりした。

 大豆やトウモロコシ相場の高騰が小麦価格にも及んだことと、昨年12月の安倍政権発足前後から続く円相場の下落が影響した。農水省は「円安は(9・7%の値上げのうち)2%分の上昇につながった」と分析。商品相場の動向に加え「円安傾向が続けば、10月の価格改定にも影響する」と指摘した。

 国内で消費される小麦の約9割は輸入で、政府が一元的に買い入れて民間に販売している。売り渡し価格は、過去半年間の買い付け価格を基に、4月と10月の年2回見直している。

=2013/02/27付 西日本新聞朝刊=

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