▲値上げ,食料品

値上げの秋 冷凍食品7% ハム8% ジャム3% 食料中心 家計を圧迫

 為替相場の円安基調や原材料価格の高騰が続いていることを受け、9月以降も冷凍食品、ワインなど食料品を中心に値上げの動きが広がる。食卓に並ぶ商品の相次ぐ値上がりは安倍政権の経済政策「アベノミクス」の負の側面ともいえ、家計を圧迫しそうだ。

 これまで安値競争が激しかった冷凍食品では、各社が「円安や現地での人件費上昇は大きなコスト増」(関係者)として実質的な値上げを表明。中国やタイなどアジアからの輸入原料の上昇が主因となっている。

 日本水産は9月から家庭用の冷凍食品26品目の出荷価格を約7~10%引き上げる。最大手のニチレイもすでに7月から輸入鶏肉を使った5品目を値上げ。味の素も8月から冷凍野菜を含む26品目を対象に約8~17%価格を引き上げた。

 輸入ワインはこれまでの円高に伴う価格低下で需要が拡大してきたが、円高が是正され9月から値上げされる。メルシャンは輸入原料を使う国産ワインなど約800品目の価格を9月から約3~8%引き上げる。サントリーワインインターナショナルも139品目を約2~9%値上げする。

 天候不順によるブドウの不作などを背景に仕入れ価格が高騰し、「企業努力だけで吸収するのは限界」(ワイン大手)との声が多い。

 キユーピーは原料の輸入果実の高騰で主要ジャム製品の一部を約4~7%値上げ。約23年ぶりの広範な価格改定に踏み切る。明治屋(東京)もジャム14品目を約3~8%引き上げる。

 このほか、家庭向け電気料金も原油高や円安を受け、料金値上げが続いており、北海道電力、東北電力、四国電力が9月からさらに値上げを実施。10月には牛乳や清酒の値上げも控える。

 第一生命経済研究所の永浜利広主席エコノミストは「悪い物価上昇の側面が大きく、賃金が上がらないと消費環境はしばらく厳しい。節約や国産品の購入など工夫が必要だ」と指摘する。

=2013/09/01付 西日本新聞朝刊=

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