▼値下げ,その他

北九州市 工業用水 今春値下げ 企業を支援、誘致も期待 9政令市で最安値に

 北九州市は4月から、ものづくり企業を支援するため、工業用水の料金値下げに踏み切る。これまでは使用量に関係なく、契約した定量分を徴収する仕組みだったが、使った量で料金が変わる制度を導入し、政令市で最も安い料金体系になる。市は「企業誘致でも強みになる」と、値下げ効果を期待している。

 市上下水道局によると、工業用水は、製造業を中心に市内65社に供給し、機械の冷却や製品の洗浄などに使われている。

 現在の料金は1トン当たり25円。仮に1日1万トンで契約し、使用量が6千トンにとどまっても、1万トン分の料金25万円を負担しければならなかった。

 新制度では、企業は1トン19・5円の基本料金に加え、使った量に応じて1トン4円を払う。契約が1日1万トンでも、実際に使ったのが6千トンの場合、1万トン分の基本料金19万5千円と、6千トン分の使用料金2万4千円を合わせて計21万9千円で済むため、現在より1割以上の減額となる。

 全国の政令市で、工業用水を供給する9市のうち、現在の料金1トン25円は岡山市と並び、最も低い。値下げ後は、契約量を使い切った場合でも1トン23・5円で、単独で最安値になる。

 九州電力が昨年、企業向け電気料金を値上げしたことで、企業には光熱費の負担が重くのしかかっている。このため、65社は、料金引き下げや使用量に応じた支払い制度の導入を、共同で市に要望していた。

 市の工業用水道事業会計は近年、年間3~4億円の黒字。今回の値下げで収入が約2億円減る見込みだが、黒字を維持できるという。同局は「企業を支え、地元活性化につなげたい」としている。

=2014/01/24付 西日本新聞朝刊=

カテゴリの一覧

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]