▼値下げ,交通

原油価格下落 鹿児島に朗報 離島航路 値下げ続々 燃油サーチャージ 300‐420円減

 鹿児島県内の離島航路各社は今月から、乗客が運賃に上乗せして支払う燃料油価格変動調整金(燃油サーチャージ)を続々と引き下げる。原油価格が下落しているため。どの航路も生活の足となっているだけに、島民は一様に歓迎する。各社も乗客増につながればと期待している。

 燃油サーチャージは、軽油や重油の市況を基に算定し、平均価格が各社の基準を上回った場合に段階的に付加する。各社とも燃料高騰時の航路維持を目的に、2000年ごろから導入した。燃料が下落すれば値下げする義務を負う。

 鹿児島市の鹿児島港と奄美群島、沖縄を結ぶマルエーフェリーは1日、マリックスラインは2日から、鹿児島港と各離島間の大人の燃油サーチャージを420円マイナスの840円に引き下げた。引き下げは12年11月以来。

 マルエーフェリーは今後も燃料の値下がりが続けば5月の見直し時にはゼロにする可能性があるという。田中啓介執行役員(60)は「観光客や島民へのPRを強化したい」と意気込む。

 鹿児島港と種子島、屋久島を結ぶ種子屋久高速船は2日、300円引き下げて鹿児島‐種子島を千円、屋久島を1200円にすると九州運輸局鹿児島運輸支局に報告した。21日から適用する。改訂後の運賃との合計額は、大人で鹿児島‐種子島7400円、屋久島8800円となる。

 鹿児島港では値下げを喜ぶ乗客が相次いだ。徳之島町の井之川中学校の武田信哉教諭(44)はバレー部の生徒を引率し、県本土での大会を終えたところ。「島の遠征は船賃が大きなネックになる。値下げ幅は小さくてもありがたい」と話す。種子島から高速船で到着した西之表市の主婦(50)は観光客増などに期待する一方、「ガソリンなどの最近の下落幅を見れば、もっと下がってもいいはずだ」と訴えた。

=2015/02/03付 西日本新聞朝刊=

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