▲値上げ,その他,食料品

定番値上げ 懐寒い夏 41年ぶり・チョコレート 25年ぶり・ソース、お茶漬け 原料高に円安...企業「限界」

 パンやチョコレートといった身近な食品、日用品の値上げが7月から相次ぐ。原材料高に加えて円安で輸入価格が上昇したためで、数十年間据え置いた定番品の価格を見直す企業も現れた。家計には痛手で、景気の先行きにも黄信号がともりかねない。

 ロッテは7月14日からチョコレート8品を約10%値上げする。想定小売価格を10円高い110円(税別)にする「ガーナミルク」の改定は、1974年に100円に上げて以来41年ぶり。担当者は「定番商品なので、幅広く理解を求めていきたい」と話す。

 ブルドックソースは500ミリリットル入り「中濃ソース」を8月1日から30円高い360円(税別)とする。値上げはバブル期の1990年以来25年ぶりで、野菜や砂糖の価格高騰と円安が響いた。永谷園の「お茶づけ海苔」も25年ぶりの値上げだ。

 食パンや菓子パンの一部の価格を7月1日に1~7%上げる山崎製パンは小麦粉、乳製品のコスト高を反映した。包装パックの仕入れ価格アップに耐えられず、タカノフーズ(茨城県小美玉市)は7月1日から、国産大豆を使う納豆の一部を20%以上、値上げする。

 価格変更は文具大手キングジムのファイルなどにも波及。子供服ブランド「ミキハウス」の三起商行(大阪府八尾市)は8月から順次、ほぼ全ての秋冬物を昨年より10~20%程度値上げする。

 最近の統計では、企業の設備投資が堅調な半面、個人消費は昨年の消費税増税からの立ち直りが鈍い。みずほ総合研究所の高田創チーフエコノミストは「所得の増加が物価上昇に追いつかなければ個人消費を冷え込ませ、景気の腰折れにつながる恐れがある」と話す。

=2015/06/30付 西日本新聞朝刊=

カテゴリの一覧

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]