▲値上げ,その他

福岡市 工業用水10%値上げへ 17年度 水道管更新費を確保

 福岡市水道局は22日、工場などに供給している冷却水や洗浄水などの工業用水の料金を2017年度に10%値上げする方針を明らかにした。値上げは20年ぶり。高度経済成長期に整備した水道管の老朽化に伴い漏水事故が相次ぐ中、更新工事に必要な財源確保のため値上げは不可避と判断した。将来的な再値上げも避けられず、供給を受けている企業の経営にも影響しそうだ。

 同局は17~24年度、約17億円をかけて配水管の更新事業に着手予定。財源とする企業債の支払利息などが大幅に増加し、収支が急激に悪化するため、値上げしなければ23年度に累積損失が発生する見通し。以降も浄水場の更新などが必要なため、29年度以降、さらに10%程度の値上げが避けられないと試算している。

 同市の工業用水は1966年、博多湾埋め立て地への企業誘致を目的に整備。現在、製造業を中心に29事業所に1立方メートル当たり60円で1日約8300立方メートルを配水している。管の敷設後約50年が経過し、全長約8キロの配水管の腐食が進行。大規模な漏水事故が年2、3回起きており、同局によると事故率は上水道の約20倍を超すという。

=2016/02/22付 西日本新聞夕刊=

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