災害復興のあり方探る 九州北部豪雨5年でシンポ 八女での取り組みなど紹介 [福岡県]

シンポジウムで豪雨災害について語る九州大の島谷幸宏教授(左)ら
シンポジウムで豪雨災害について語る九州大の島谷幸宏教授(左)ら
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 筑後地方をはじめ九州各地で大きな被害を出した2012年の九州北部豪雨からの復興について考えるシンポジウム「九州北部豪雨から5年」が15日、八女市本町の「おりなす八女」であった。矢部川流域の環境保全などに取り組む市民団体でつくる「矢部川をつなぐ会」が主催。約120人が来場し、5年間の歩みや災害復興のあり方について考えた。

 九州大の島谷幸宏教授(河川工学)が基調講演。島谷教授は今月の集中豪雨の被災地を土木学会として現地調査しており、12年豪雨と今回の災害を比較した。5年前と比べて狭い範囲で甚大な被害が出ていることや、山腹崩壊の多発が被害拡大につながったことを説明した。

 来場者に5年前の水害の被災者が多くいたこともあり、島谷教授は「機会があれば、災害に遭った経験を次に(被災して)困っている人に話してほしい。それが助けになる」と呼び掛けた。

 シンポジウムではこのほか、同市星野村で棚田や茶畑の復旧作業にボランティアとともにあたったNPO法人「がんばりよるよ星野村」の取り組みや、矢部川のホタルの現状などが紹介された。

=2017/07/16付 西日本新聞朝刊=

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