日本初の農民劇団結成 安元知之の慰霊祭 うきは市 [福岡県]

安元知之の記念碑の前で手を合わせる出席者たち
安元知之の記念碑の前で手を合わせる出席者たち
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 大正末期から昭和初期にかけて活動した農民劇団「嫩葉(わかば)会」を主宰した医師の安元知之(ともゆき)(1890~1927)の命日に合わせ、没後91年の慰霊祭が19日、うきは市浮羽町三春の安元家敷地内にある記念碑前であった。昨年末に劇団の提案で造られた野外円形劇場が復元されるなど、劇団の再評価が進む中、遺族や地元住民ら約10人が出席し功績をたたえた。

 嫩葉会は貧しい農村だった浮羽郡山春村(現うきは市浮羽町)の若者たちの教養を高めようと、安元が1923年に結成した日本初とされる農民劇団。安元の死後間もなく解散するが、その活動を後世に伝えようと、元団員らが60年に記念碑を建てた。

 慰霊祭は、地域おこし団体「うきは夢酔(むすい)塾」が昨年に続いて企画した。同団体の関健児塾長は「嫩葉会が残した山春の文化を今後も継承していきたい」とあいさつ。安元の孫である安元知臣(かずおみ)さん(72)は「皆さんの力で劇団の活動を後世に語り継いでいく態勢が整いつつある。知之も喜んでいると思う」と感謝を述べた。

=2018/01/20付 西日本新聞朝刊=

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