森へおいでよ 筑豊の自然再発見<8>秋の松林のキノコ マツタケだけじゃない [福岡県]

写真(1)遊歩道沿いのちょっとした松林でもキノコを見つけることができる(撮影場所・福岡県飯塚市の健康の森)
写真(1)遊歩道沿いのちょっとした松林でもキノコを見つけることができる(撮影場所・福岡県飯塚市の健康の森)
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写真(2)ハツタケ(飯塚市の笠城ダム公園)
写真(2)ハツタケ(飯塚市の笠城ダム公園)
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写真(3)ハツタケ(笠城ダム公園)
写真(3)ハツタケ(笠城ダム公園)
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写真(4)アミタケ(笠城ダム公園)
写真(4)アミタケ(笠城ダム公園)
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写真(5)ゆでたアミタケが赤紫色に変色した
写真(5)ゆでたアミタケが赤紫色に変色した
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写真(6)オウギダケ(笠城ダム公園)
写真(6)オウギダケ(笠城ダム公園)
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写真(7)ヌメリイグチ(健康の森)
写真(7)ヌメリイグチ(健康の森)
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 キノコで秋の味覚と言えば、だれでもマツタケを思い浮かべると思う。筆者もいつかは採りたいと思っているが、いまだ自然に生えているマツタケに出合ったことがない。

 しかし、松林で採れるおいしいキノコはマツタケだけではない。今回は、秋の松林に生える4種類のキノコを紹介したいと思う。

 これらのキノコはマツタケほど生える条件が厳しくないため、遊歩道沿いのちょっとした松林でも見つけることができる=写真(1)。

 ハツタケは秋の初めに他の食用キノコに先駆けて生えるので初茸と呼ばれる。

 赤褐色のかさに同心円状の模様がある。かさやひだが傷つくと赤色の乳液が染みだしてきて、やがてそれが青緑色に変わる=写真(2)(3)。見た目はとても食べられそうにないが、この特徴ゆえにハツタケだということが分かり、安心して採ることができる。

 アミタケは、かさの裏側が網目模様になっているのでこう呼ばれている=写真(4)。小ぶりなシイタケほどの大きさで、黄色っぽいのでよく目立つ。一つ見つけると周りに多数生えていることが多い。このキノコの最大の特徴は、加熱すると赤紫色に変色することである=写真(5)。これもまた非常に不気味に感じるが、アミタケだという証拠になるので安心できる。そして見た目に反してとてもおいしいのである。

 オウギタケはアミタケと仲が良く、一緒に生えていることが多い。小ぶりでピンク色のかさがかわいらしいキノコである=写真(6)。

 最後にヌメリイグチを紹介しよう=写真(7)。かさの裏がスポンジ状のキノコで、名前の通りヌメリの強いキノコである。このキノコはよほど新鮮なものでないと、中にキノコバエの幼虫(ウジムシ型)が入っていることが多い。調理前に塩水に漬けて虫出しをしないとお汁の中に幼虫が漂うことになる。筆者は全く平気だが、一般の人たちには一発でキノコ嫌いになってしまうほどの破壊力があると思う。

 キノコバエと毒キノコには十二分に注意して「キノコ鍋」に挑戦してみてはいかが?

(筑豊の自然を楽しむ会・弓削田和広)

=2016/10/20付 西日本新聞朝刊(筑豊版)=

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