益城町の園児、飯塚で笑顔 そりやスキーでのびのび [福岡県]

そりで勢いよく滑り降りる熊本県益城町の子どもたち
そりで勢いよく滑り降りる熊本県益城町の子どもたち
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 熊本地震で被災した熊本県益城町の町立第五保育所の園児たちが19日、飯塚市山口の人工芝スキー場「サンビレッジ茜(あかね)」でスキーやそりを楽しんだ。保育所によると、地震後、町内では安心して外で遊べる場所が少なくなっており、子どもたちは広い緑のゲレンデで、久しぶりに元気いっぱい体を動かした。

 被災地の園児に楽しい思い出をつくってもらおうと、サンビレッジ茜の森本精造理事長(74)らが呼び掛けた。森本さんは2012年、九州北部豪雨で土石流に見舞われた同県阿蘇市内の小学生を招いたこともあり、「つらい思いをした子どもたちに笑顔になってもらいたい」と話す。

 第五保育所は4月16日の本震で敷地が崩れ、同月18日に休所。5月中旬に近くの小学校の教室を借りて再開し、9月1日から仮設保育所に移った。

 同保育所の楢木野清美所長(59)によると、町内の遊び場には地盤の割れた場所が多く、安心して連れて行けるところが少ないという。遠足などの外での行事はほとんど中止になった。

 この日スキー場を訪れたのは、同保育所の園児12人と保護者ら計約20人。園児たちは、地元の経営者らでつくる「筑穂ライオンズクラブ」が用意したバーべキューでおなかを満たした後、スキーとそりの2班に分かれて楽しんだ。

 そりは保護者も一緒に参加。勢いよく滑りだすと歓声が上がった。スキーでは、サンビレッジ茜のインストラクターが、進む、止まるといった動作を指導。園児たちは懸命にバランスを取って斜面を下っていた。

 初めてスキーに挑戦した小塚星那(せな)君(6)は「みんなと外で遊ぶのは久しぶり。転んだけど、気持ちよく滑れた」。楢木野所長は「子どもたちにとって、良い思い出づくりができたと思う」と話した。

=2016/10/20付 西日本新聞朝刊=

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