移動動物園人気の理由は? 触れ合い重視、どこへでも ピクニカ共和国の山本雅一園長 [福岡県]

ピクニカ共和国の山本雅一園長
ピクニカ共和国の山本雅一園長
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 約60種類600匹超の動物を飼育する筑豊地区唯一の動物園「ピクニカ共和国」(飯塚市八木山)。年間約3万人が訪れる。近年は動物を園外で公開し、触れ合ってもらう「移動動物園」も好評で、九州外からの依頼も増加。移動動物園の人気の理由を山本雅一園長に聞いた。

 ピクニカ共和国の移動動物園は、ヤギやウサギ、モルモットなど8種類程度の約80匹を連れて行きます。動物たちの移動はワンボックス車。料金は6万円からです。

 移動動物園の始まりは2001年8月。JR新飯塚駅改築完成記念イベントでの動物との触れ合いコーナー設置でした。本格的に力を入れ始めたのは5年ほど前。年間入場者数が1万人弱と低迷し、今にも増して経営が厳しい時期でした。「来てもらえないなら、自分たちが出掛けて動物たちを見てもらおう」と気持ちを切り替えました。

 移動動物園のターゲットは、常設動物園と同様に「家族」。地域のまつり、幼稚園や保育園、住宅展示場、大型バイクの展示会、葬儀社のイベントなど、家族が集まる場所はどこでも訪れます。親子連れだけでなく、新婚カップル、老夫婦などもターゲットなのです。

 開催回数は700回を超えました。7割は県内ですが、最近は九州各地や中国地方、四国地方からの依頼も増えました。依頼者の多くは、リピーターや口コミで評判を聞いた方々。「仕事が丁寧だね」と声を掛けていただくこともあります。動物を展示するだけで、触れられない移動動物園が多いようです。

 われわれは移動、常設のどちらでも「触れ合い」を大切にしています。動物の愛くるしさや命の大切さを肌で感じ取っていただきたいのです。

 当園で飼っているほとんどの動物は、他の動物園でなじめなかったり、飼い主に捨てられて警察に保護されたりしていました。そのためあまり珍しい動物はいません。しかし、とても穏やかで人懐っこい動物たちです。

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 やまもと・まさかず 1977年生まれ。中間市出身。高稜高(北九州市若松区)を卒業後、日本動物植物専門学院福岡校(福岡市博多区)に進学。2000年のピクニカ共和国の開園から飼育員として働き、06年から現職。中間市在住。趣味はアウトドア全般、居酒屋での独り飲み。

=2016/12/01付 西日本新聞朝刊=

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