「イイヅカ方式」健在 市民ら延べ2000人が運営支える 飯塚国際車いすテニス [福岡県]

グスタボ・フェルナンデス選手にボールを渡すボールパーソンの後藤茜夢さん
グスタボ・フェルナンデス選手にボールを渡すボールパーソンの後藤茜夢さん
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 世界トップクラスの選手たちが熱戦を繰り広げる飯塚国際車いすテニス大会。会場を見渡すと、試合の進行をじっと見つめる学生や食事の配膳を手伝う市民がいる。21日までの期間中、延べ約2千人のボランティアスタッフが大会運営を支える。「イイヅカ方式」は今年も健在だ。

 部活動やサークルでテニスに取り組む学生たちは、ボールパーソンとして試合進行を支える。今年も近畿大産業理工学部や近畿大九州短期大、九州工業大情報工学部、県立大から延べ約60人が集まり、コートでボールを追いかける。コート外でも選手の受付や移動補助、トイレ掃除に奔走する。

 県立大人間社会学部3年の後藤茜夢(あむ)さん(20)は「トップ選手の試合に見とれて拍手を送りたくなることもある。気持ちよくプレーしてもらえるよう頑張りました」と汗をぬぐった。

 食事のサポートも手厚い。筑豊ハイツ内のラウンジでは、パスタやソーセージ、カレー、日本食など豊富なメニューが楽しめる。配膳スタッフの会社員杉山裕美さん(32)は「外国選手との交流が楽しみで栃木から毎年来ている。元気をもらえた」と笑顔を見せた。

 今年は、経済団体と企業でつくる「オリンピック・パラリンピック等経済界協議会」からもボランティアが参加。試合球やアイシング用の氷を試合会場に届ける。トヨタ九州の藤田光行さん(53)=宮若市鶴田=は「車いすテニスを見て度肝を抜かれた。自分にできることはまだあるんだと気付かされた」と話した。

=2017/05/20付 西日本新聞朝刊=

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