共同農作業で団地活性化 飯塚市・明星寺 自治会員らが野菜栽培 「歳の市」で販売、朝市も [福岡県]

明星寺団地自治会が野菜をつくっている畑
明星寺団地自治会が野菜をつくっている畑
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昨年12月に行われた「歳の市」で、収穫した野菜を手にする小池正博会長(左)と肘井充秋さん
昨年12月に行われた「歳の市」で、収穫した野菜を手にする小池正博会長(左)と肘井充秋さん
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 飯塚市の明星寺団地自治会が昨秋から、近くの休耕田で農作業に取り組んでいる。昨年12月には毎年の年末に団地内で近隣農家の野菜などを販売する「歳の市」に、自治会がつくったハクサイやカブなどの野菜が初めて並んだ。年明けの7日には「朝市」も始めた。自治会の小池正博会長(66)は「農業を団地の活性化につなげたい」と話す。

 昨年12月24日にあった歳の市では、九州各地の野菜に加え、自治会で育てたサニーレタス、ハクサイが100~200円ほどで販売された。計6種類の野菜を20~60個・束ずつ用意したところ、約3時間で完売したという。

 自治会が独自に野菜の栽培を始めたのは、昨年10月。近隣農家から無償で計1500平方メートルの休耕田を借り、荒れたままになっていた休耕田の雑草を取り除き、ホウレンソウや春菊、ニンジンなど10種類以上の苗を植えた。自治会員ら約15人の有志のほとんどは、農業未経験の元勤め人。小池会長は、実家が農業をしていたという肘井充秋さん(67)を「菜園部長」に任命し、他県の農業関係の民間企業に指導を受けながらみんなで育ててきた。

 「収穫やその後の料理など農作業には先の楽しみがある」と話す小池会長。肘井さんも「皆さんの協力で順調に収穫できてうれしい。今後も続けていきたい」と手応えを口にした。農作業を通して、同じ団地内に住んでいても交流がなかった人たちが顔を合わせ、話すようにもなったという。

 新年から始めた朝市は、今後月に1回ほど定期的に開催することを目指しており、軌道に乗れば近隣農家との連携も考える。

 同自治会は、県営団地と市営団地などからなる。小池会長の住む県営団地は、1982年度に着工し、20棟440戸。昨年4月時点での入居率は82・2%で、世帯主の4分の1近くは60代だという。小池会長は「団地にいる若い世代に農業に興味を持ってもらい、自立した活力のある団地になれば」と話した。

=2018/01/16付 西日本新聞朝刊=

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