直方市で炭鉱技術者を養成 「鉱山学校」の歩み紹介 資料40点展示 九州歴史資料館で企画展 [福岡県]

戦時中の1943(昭和18)年に発行された「石炭統制会報」
戦時中の1943(昭和18)年に発行された「石炭統制会報」
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筑豊鉱山学校の本館
筑豊鉱山学校の本館
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有用金属鉱物の標本=写真はいずれも九州歴史資料館提供
有用金属鉱物の標本=写真はいずれも九州歴史資料館提供
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 全国的にも珍しい炭鉱技術者を養成した旧筑豊鉱山学校(直方市頓野)の設置100年を記念した企画展「炭鉱と学校の昭和史」が、小郡市三沢の九州歴史資料館で開かれている。昭和初期や戦後の資料を中心に約40点を展示している。3月4日まで。

 筑豊鉱山学校は、石炭事業者らで結成した筑豊石炭鉱業組合が1918年に設置、翌年開校した。名称や経営母体を変え、61年からは県立筑豊工業高となったが、高校統廃合で2005年に閉校。鉱山学校時代から収集してきた資料は九州歴史資料館に移された。

 資料展は「昭和初期の石炭産業」「教育資料」「時代の荒波を乗り越えた学校」の3部構成。戦時中の石炭生産から配炭まで掌握した石炭統制会の会報や昭和初期の学校要覧、学校が独自に作成した教科書「発破指針」などが並ぶ。

 戦後、昭和天皇が学校を訪れた際の「行事報告」や天皇の激励を受ける生徒たちの写真、カンテラやガス検知器、石炭や金属類の標本などもある。33年当時の授業風景や炭鉱の模様を撮影した映像も見ることができる。同資料館の担当者は「激動の時代の炭鉱と鉱山学校の歩みを知ってほしい」と話している。

 一部の展示室は有料で、一般200円など。

=2018/01/31付 西日本新聞朝刊=

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